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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2011年2月15日 (火)

回路のデフォルト

安定に動作する電子回路は、回路定数の比がほぼ一定の多次元空間の線上近傍にあるとアナログエンジニアは考えている。

自分の手掛けた回路を自分なりの定数セットと回路構成を標準化して思考する。

例えばOPアンプ回路なら、目的に応じた汎用OPアンプと回路構成の組み合わせで、頭の中にデフォルト値を持っている。それをベースに回路図を読む。自分のデフォルト回路と比較しながら、差分を見ているのだ。

回路デフォルトのライブラリはかなり蓄積した。

技術指導をする場合などでは、かなり短時間で問題個所を見出さなくては商売にならない。そこで、自分ならこの場合はこうするというデフォルト値から出発して、検討すべき個所をピックアップするのだ。

回路のデフォルトセットを持つことにより、無駄な検討、過去に行って結果の出た課題を排除して行く。残った部分は未知のアイデアによる回路か、量産に耐えない回路定数あるいは部品なのである。そこが私にとっての急所である。

勿論、初心者が犯しやすい間違いパターンも承知したうえである。

問題は受け手のレベル把握だが、受け手の出す情報の揃い具合などが鍵になる。

情報が不完全で実験手法が論理的でない場合には、データーそのものも疑うことを忘れてはならない。

工学として初歩的かつ重大な誤りは、矛盾の中に見出すことができる可能性が高い。

しかし、本当に面白い仕事はフィージビリティを評価しきれない課題に出会ったときである。場合によっては、数か月は楽しめる。

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