水素自動車
走るときには地球温暖化ガスを出さない究極のエコカーと称される。しかし、アナログエンジニアは疑問符を抱いている。
水素の爆発範囲は極めて広く、その爆発力も大きい扱いの難しい気体である。漏れないプラントはない。普段の保守を良心的に行っていても水素ステーションスタンドの安全性は確保しにくい。
水素ガスを搭載し走っている車が増えれば他車との衝突事故により水素ガスの放出も避けられない。水素吸蔵合金を使えば、多大な資源を使用する。
防爆計測器で水素着火実験の経験から、水素の爆発力の威力は百も承知である。こんな危険な気体を大量に街中に貯蔵するなど、安全性の面では耐えがたいリスクとなろう。
水素源をどこから得るかも問題である。LNG改質?電気分解?
電気自動車の充電スタンドも意外に難しい。30kW・hの電池を1hで10台同時に充電すれば300kWの電力がいる。そのスタンドの受電設備は小さい工場並みのものとなり、専任技術者も必要になるだろう。
車そのものも400Vクラスの電圧で動く。車は水没する事故もあり得るのだ。それでも安全か。小型リチウム電池の内部短絡事故はまだ記憶に新しい。電池寿命は車の寿命に見合ったものか、疑問は尽きない。
電気自動車、水素自動車ともにエネルギー問題、環境問題の抜本的解決にならないのではないか。
光あれば影がある。光の部分のみスポットを当てられるが、影の部分が報道されることは少ない。エンジニアなら影の部分の抜本的な対策を忘れてはならない。
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コメント
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ヒマワリで放射性物質を簡単に除去できる、というデマ情報が流れて苦慮しています。
私のブログに纏めましたので、ご一読願います。 http://ow.ly/4mHXV
#save_fukushima #jishin #genpatsu
投稿: 呼吸発電 | 2011年3月26日 (土) 08時59分
確かに、使用するものとしては、光の部分しか見ていないような気がします。大変勉強になりました。
投稿: ビッグモーター 評判 | 2011年4月22日 (金) 21時43分