東日本大震災
今日も余震が続く。そして、余震の余震もやってくる。福島第一原発の危機的状況が津波被害者の救援を複雑な問題を投げかける。
避難生活を送っている多数の方々に比べ被災地とは言え平穏な生活を送っている筈だが、眠りの浅い日が続く。
アナログエンジニアの隣村には大型原発がある。ここは冷温停止しているが、近年の護岸工事で、3機のうちの2機の非常電源が稼働し安全に停止できた。起動できなかった設備は、護岸工事未了の場所で、非常用電源の冷却水用ポンプが津波で故障したとのこと。
護岸工事のかさ上げがなかったら、福島第2と同様の「事象」が起きても不思議ではない。複雑な思いである。
JCOの臨界事故の際には、2日間屋内退避地区に入って少ない情報の中、ひたすら屋内でじっと待っていたことが鮮明に思い出される。
電気と水:大容量の発電機には冷却水がいる。冷却水を循環させるには電気が必要。電気機器は冠水すると機能しない。まして、塩水である。非常用機器は大規模プラントのバイタルポイント。このことは頭ではわかっていても、準当事者となるとその重大さが身にしみる。
電子回路/センサ屋ではどうにもならない世界である。
過酷な環境で戦っている被災地、とりわけ放射線に晒されて作業している方々には頭が下がる。津波被害に遇われ避難生活を送っている方に対し我々は何ができるのか、自問自答を繰り返している。
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