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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2011年4月21日 (木)

没にした本の原稿

8割方書きあげた本の原稿、お蔵入りさせてもう2年になる。

実務書の体裁をとりながら、アナログ回路の基礎を学ぶスタイルの本とするつもりだった。しかし、読んでいただきたい読者層が見えてこない。それで、当面塩漬け。

定量的解析を行わない回路設計者はふつう基礎知識に欠落部分があり、しかもそれを意識していないことが多い。さらに言うなら、解析する目的意識も希薄なのだ。受身で読む本なら売れるかもしれないが、「設計」を目指すとなるとそれなりの訓練を要求せざるを得ない。そこが問題なのだ。

設計に際しては、アナログ回路を文字式のまま解くことは非常に有益であるが、多元連立方程式の規模が多くなるので、極力式の数を減らして目的を達成するように工夫する。少し複雑な解析だと何日もかかることもある。

通常、アナログエンジニアは基本的な回路から出発し次第に自由度を増やして解析して行く。おおいに予測をたてて、この回路で目的を達成するとすればどのような条件が必要なのかを様々な角度から検討して行く。

立式の際には、自分なりに回路の動作を言葉で辿り、それに合わせて式を立てて解く。常には解があるとは限らない。データが不足していることもある。それを乗り越えて、一つの結果を得れば、その式に従って戦略的に回路定数を決めていく。その過程で、別の角度からの解析結果も利用して行く。現状はこんな感じなのである。

当然素子モデルの絶え間ないチェックも必要である。

初学者のレベルから始めて広い分野で設計できるレベルまで、1冊の本で引き上げることは至難である。しかし、恩師が諭してくれたように、自分が学んだときの1/10の時間で読者が学べるような本にしなさいとの言葉は忘れてはいない。そして、今の若者がもっと手早く結果を得たいとの意識が強いことも承知している。設計を目指した初心者向けの回路本、存在しうるのか?

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