原発報道に思う
毎日のように、福島第一原発や放射能に関する報道が流されているが玉石混合の情報だ。
海外機関などの報道では国内メディアよりも悪いシナリオを予想しているケースもある。
思い違いでなければ、福島第一原発に蓄積されている放射性物質の総量は一基当たり130万T(テラ)ベクレルから240万Tベクレルとされ、総計では1000万テラベクレルと推計されている。
T(テラ)はパソコンハードディスクの記憶容量1000GBで多少なじみがある。1000万Tは、その1000倍(ペタ:P)のさらに1000倍(エクサ:E)の10倍=10^19ベクレルとなる。
私が使ったこともない接頭語のとてつもなく大きい数値だ。そしてチェルノブイリ原発の数倍の量でもある。
そんな量と1000ベクレル/Kgの食品放射能とが同時並行的にセンセーショナルに報道されていることに違和感を覚える。
規模にもよるが、格納容器内で水素爆発があれば総量の%オーダーが放出されれば、人の住めない地域はさらに拡大するだろう。
国内メディアでは悪いシナリオはあまり具体的に示されてない。悪いシナリオを避けるための作業が報道されているのみ。
線量計で測れないほどの高レベル放射能を帯びた水が数万トンあり、何か作業するにはまずこの水を隔離しなければならない。格納容器内での水素爆発を防ぐための窒素ガス注入も行われている。これも意味はわかる。同時に格納容器、一部は封じ込め機能は損傷しているらしいから、電源復帰しても冷却系が漏れなく動作する保証はないだろう。
それでも高放射線量下で対応されている作業員の方々のおかげで、今は小康状態を保っている。政府・東電はもっと情報開示ができないものか。外部の人間にとって、実態はほとんどわからない。それだけに、判断に苦しむ。
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