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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2011年7月21日 (木)

素子感度

電子回路の頑健性の指標として「素子感度」という概念がある。電子部品のある特性が1%変わった時着目する特性がx%変化するとき素子感度がxであると考える。

抵抗の場合、実質的に大きな引き算を行っているときには素子感度は1以上になりやすい。

しかし、センサブリッジのような回路では、ブリッジの不平衡電圧が励起電圧に比べ相対的に小さいので、各辺を構成する抵抗の素子感度は高い。

このような場合、各辺の抵抗を同種、同一ロットのもので構成すると、種々の偏差要因が相殺されることを期待できる。

対称構造は機械的要素においても重要である。

工学においては、必然性のある頑健な形/構造は通常美しい形となる。これが洗練された工学美であり、単なる受けを狙ったデザインの感性とは異なるだろう。

素子感度は回路設計の1指標にすぎない。

素子感度を考える際には、その部品のばらつきの大きさや特徴を把握しておく必要がある。また、計測手段をあらかじめ考えておかないと実証も困難である。

素子感度は便利な概念であるが、この概念を使い設計するには部品に対する2次特性への理解を深めなければならないのである。

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