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2011年8月11日 (木)

正相ブースター

正相アンプはひとたび寄生発振すると対策は難しい。OPアンプにパワーーFETなどをカスケード接続して全体に負帰還を掛ける場合などにも生じることがある問題だ。

一段のOPアンプとして回路を眺めてみると、負帰還経路:出力端子から負入力端子間の抵抗に並列に位相補償コンデンサを付加する場合、周波数特性は、折れ点周波数から-6dB/OCTで下がり、利得1の点から再び平坦となる。

したがって、普通には回路の利得周波数特性を反転増幅器のように、きれいにロールオフして全体利得を1以下に調整することができないのだ。

反転バッファは基本構想段階から、反転アンプを最終段に入れる設計を行わないと使えない。しかし、正相バッファより反転バッファの方が発振の問題を含め、種々の機能を持たせやすい。

バッファアンプは正相アンプ形式でやるもの という先入観をすてると、回路の自由度が増えて種々の機能も同時に実現できることもある。

アナログエンジニアはいざというとき、反転バッファを好んで使う。しかし、この方法は既存品対策には使えないという弱点があるので、構想段階から関与できる場合にしか使えないのが残念である。

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