簡易DCサーボの定速運転
整流子付きDCサーボモーターの定速運転は比較的簡単にできる。
安直には、モーターを定電圧駆動するだけなのだ。軽負荷では、DCサーボモーターの回転数は印加電圧にほぼ比例するから、モーター電圧を一定に保つことにより、ほぼ定速運転が出来る。
もっと、定速運転精度を高めるには、電気子抵抗に相当する分だけ、電流に応じて印加電圧を上昇させる。
回路方式は種々あるが、昔のレコードプレイヤーの回転数制御といってもオープンループだが、そこそこの性能はでる。
そして、電流を計測すれば、トルクに対応した信号が得られる。この方法は、車のパワーウィンドウの挟み込み防止回路としても実用されているようだ。
DCサーボモーターでの定速度運転時には、モーターロック時に過電流が流れるから、モーターが焼損しないように電流リミッタを必要とする。
電圧と回転数が合わない時、モーターに直列抵抗を挿入してしまうと、準定トルク運転となるので、回転数は不安定になる。定速運転を期待する時には、簡単で良いから定電圧運転することだ。
DCモーターでは、トルクは電流比例、回転数は電圧比例にちかい。電気子抵抗は0回転時の電流から推測できる。ただし、DCサーボモータは短時間のモータロックしか許容しないことを忘れるべきではない。
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コメント
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こんばんは、アナログエンジニアさん。
DCモータというと電車ですね。日本の電車は一編成のいくつかの車両にモータがある。車輪の径等が若干違うので、一見トルクバランスを取るのが難しいように思う。しかしDCモータは回転が遅くなるとトルクが大きくなり、回転が速くなるとトルクが小さくなる。結果として、すべてのモータのトルクが一定になるというなかなかうまい方法を考えるのだと思う。
非国民は電車の先頭車両によく乗るのだが、最近は回生ブレーキがついている。ちゃんど自動で回生ブレーキとふつうのブレーキが切り替わるようだ。なかなかよくできている。
電車の線路は信号電流を区間ごとに流すため、区間ごとに信号電流が他の区間に流れないようになっているらしい。レールをみても、どうもどういうふうに作られているのかわからない。まさかレールをまじかでみてたら、はねられてしまうし、不法侵入になってしまう。いい方法はないかなと思っている。
計画停電のとき、踏切で停電になるのを待った。どうなるか興味深々だった。ところが停電にならない。どうも近所に重要施設があるらしく、計画停電地域なのに計画停電にならないらしい。寒いのにまいった。
投稿: 非国民 | 2011年9月28日 (水) 20時10分