極性間違い
そんなに大規模ではない精密アナログ回路の設計で、一か所OPアンプの+入力と-入力を書き間違えた。その結果、全体として反転アンプになるところを正相アンプと勘違いした。
最後の本を書いた時以来自分で回路図を書いたので、初歩的ミスがでた。
この間違いのまま作れば正帰還になり、出力振り切れとなる。ICが破損することはないので試作基板なら作ればすぐわかるし修正もできる。
回路図の再チェック段階で発見した。ついでに、電源逆接続時の予防処置も追加した。今度の試作回路は、機械屋さんに使ってもらうための回路。電源はドロッパ式の汎用品を使う。
実はアナログエンジニアは符号、極性のミスを起こしやすい人間だ。それは自覚しているのだが、やっぱり今度も出た。初心者もベテランでも犯しやすい間違いではないか。汗。&言い訳。
ついでに、自分の手持ち部品で作れるか在庫をチェック。コンデンサはあるが一部の抵抗が足りない。小物部品の不足やユニバーサル基板の手持ちサイズが小さい感じ。
近隣に、と言っても片道20-30kmくらいあるが、部品屋さんを訪ねてみる気になった。問題は、前回、買い物をしてから3年以上経過しているので現存しているかどうかも判らない。
道は覚えている。しかし、営業日は覚えていない。電話してから行った方が無難か。
朝一で電話してから行くことにしよう。相手の朝一って何時だろう。
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コメント
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電源の電解コンデンサの極性を間違うと、ポンという音とともに、きのこ雲があがる。電解コンデンサは足の長さや表示があっても間違うんだね。いったん、思い込むと間違っているのが正しいとなって、修正がきかないことがある。まあ人間の性だね。
トランジスタなんか、非常に短い時間でヒゲ状の逆電圧の過電圧でゆっくり壊れていくことがある。まあ時限爆弾みたいなもんだ。
すぐに壊れるとか、機能しないというのは、まだ対策もうちやすい。何年かたつと壊れるのはたちが悪い。
しかも製品によっては会社で大量買い付けするものがある。使い方が同じだから、次々と故障していく。当然、「これは設計ミスだよね。」となって、無償修理となる。そのくせ個人には「有償です。」なんて会社があったな。
投稿: 非国民 | 2011年9月 2日 (金) 19時19分
非国民さん おはようございます。
いろいろ御存じですね。いやらしい故障モードは稀でかつ進行性のものですね。原因究明と対策確認に時間とお金がかかります。
わたしは某社(複数)とやりあって、保証期間を経過したものや過剰品質広告のもので、無償修理等やらせたことがありますが、あまり気持ちの良い公称腕はありませんでした。
投稿: 5513 | 2011年9月 5日 (月) 09時33分