フォト
無料ブログはココログ

このブログについて

  • 著作権の扱い方
    著作権はコメントを含めて投稿者に帰属します。投稿者本人が著作権をもち、責任も持つという意味です。 リンクはご自由にして構いません。 原則公開です。 批判も含めてコメントは公開いたしますが、営利目的などの記事は、管理者権限で削除することがあります。コメントは管理者の承認後、反映されます。 ただし、TBは現在許可していません。

著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
  • 連絡先
    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

Twitter

新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

« 放射性廃棄物処理 | トップページ | 電圧制御電流源 »

2011年10月16日 (日)

矢速

洋弓には国体などに出場できる通常の弓:リカーブボウと国体の競技種目でない複合弓:コンパウンドボウがある。

リカーブボウは、ハンドルを起点としたフックの法則に近い形の力F-引き長さS曲線をもつ。弦のハンドルの高さから測った弦の位置:ストリングハイトから、フックの法則の直線に漸近するF-S曲線である。ストリングハイトは約20cmくらいで、ハンドルからの引き長さ:ドローレングスは男子で65cm程度である。従って、弓のリムに蓄えられるエネルギーEはF-S曲線の面積で決まり、引き尺の短い人は同じ最大の張力でも少なくなる。

矢の運動エネルギーはmV^2/2であるから、矢速はリムの効率ηとして、

2Eη=mV^2となる。ηは最近の競技用の弓では0.9程度あり改善の余地は少ない。

矢の重さは、材質にもよるがアナログエンジニアの矢で17g程度である。競技用の矢の重さは大きくは変わらない。

非力で小柄な女性アーチャーの場合、Sが少なく、ピークFも小さいので最軽量の矢を使っても、矢速は遅く秒速50m以下である。この程度の矢速で女子の最長競技距離である70mを射つと、打ち上げ角は5度を超える。矢速が遅いと弾道は高く、飛翔時間も長いので各種の誤差や外乱の影響を受けやすい。

一方、カムとケーブルを使ったコンパウンドボウでは、引き始めから速く最大張力になり、構えの態勢まで引くと、最大張力の1/2~1/3にまで落ちる。従って、コンパウンドボウでは、同じ最大張力でも蓄積エネルギーEはリカーブの1.5倍程度ある。この結果、私の矢速は70m/sを超えている。

コンパウンド派の人の中では60ポンド近い最大張力で、かつ重い矢を使う方がいる。このような方の矢速は80~100m/s程度だろう。

非力な競技者でも打ち上げ角が40-45度の状態でミスショットすれば、200m程度は飛ぶ。したがって、ドローイングの時にも通常の射角以上の姿勢を取ることは危険な行為である。

『人気Blogランキング』の「自然科学」部門に参加しています。今日も貴重な応援の1票をよろしくお願いします。【押す】

« 放射性廃棄物処理 | トップページ | 電圧制御電流源 »

アーチェリー」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

現在のランキング