折れ線関数発生回路
対象は3角波を正弦波に変換する回路で、実線が±90°範囲のSIN波。
破線は、合成した折れ線関数発生回路。
いまどき、純アナログ式で関数を発生させることはなく、DA変換器とマイコン+ルックアップテーブルで任意関数を発生させる時代だ。
懐かしのアナログ関数発生器を理想化ダイオード回路を4組と加算器を使って三角波→正弦波の変換回路をシミュレートしてみた。
4折れ線でもそこそこの性能で、SIN波の頭が少しとがっているけど・・・
このような関数発生器は1970年から1980年過ぎまで、工業計測の分野でしばしば使われた。
また、方形波→三角波→SIN波への変換を行うアナログ集積回路も実在した。
理想化ダイオード回路は、現在でも交流の精密整流などの用途に使われている。理想化ダイオード回路:案外初心者は理解に苦しむ回路である。演算増幅器の性質とダイオードの組み合わせで結構性能が変わる回路でもある。
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コメント
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こんばんは、アナログエンジニアさん。
理想化ダイオード回路が分かりにくいという場合は、とりあえず作ってみて、オシロでその波形をみたらいいと思う。理論と実際を比較検討することで、理解は格段に深まる。特に初心者の場合は。
アナログエンジニアさんの仰るとおり、最近はデジタル技術で簡単に関数発生器ができる。それに比べて、昔は知恵と工夫でがんばったものだ。ただし、現在でも知恵と工夫が不要になったわけではないと思う。知恵と工夫の対象がかわった。
マイコンでソフトは誰でもかける。だが、プロが作ったソフトと素人のそれは大きく違う。たしかに波形を作るのは簡単だが、複雑な処理をわかりやすく、変更しやすく、第三者がみてもわかるような知恵と工夫が必要になったのだと思う。
投稿: 非国民 | 2011年10月24日 (月) 20時46分
非国民さん こんにちは
理想化ダイオード回路で、-入力端子と出力の間のダイオードを削除すると全波整流回路のような波形が出てきます。こんなこと、実際にやった人しか判らないでしょう。最近は個人レベルでも購入できる価格帯のSPICEがありますので、シミュレータを使う手もあります。
投稿: 5513 | 2011年10月26日 (水) 13時46分
アナログエンジニアさん、こんばんは。
最近はスパイスがよくなりました。パソコンも安くなりましたし、その点ではいい時代になりました。
投稿: 非国民 | 2011年10月26日 (水) 20時37分
非国民さん こんばんは
私はテキスト入力+大型計算機時代からSPICEを使っていました。現在は回路図入力でできるので、ずいぶん色々なことが出来るようになりました。今はプロ用のSPICEを使っています。
投稿: 5513 | 2011年10月28日 (金) 20時27分