反転増幅器と負帰還
①入力が増加すると、②オペアンプの入力端子点aが+方向に少し増加する。③オペアンプの増幅率は大きいから、③出力は大きく負方向に振れようとする。④その結果、R2を介して点aの電圧増加は抑制される。
これが反転増幅オペアンプが負帰還であることと、仮想短絡の概念への導入とする。
この矢印を書いて、負帰還であることをチェックする方法はベテランでも行う方法だが、回路本で最初にこの説明法をもちいた本は、私の知る限り、「速解 電子回路 ‐アナログ回路の基礎と設計-」宮田武雄著、コロナ社(1991)である。
私も同じ町に住んでおり、当時は茨城大学工学部電子工学科に属していた。先生はメーカーのご出身で、書名に「設計」の文字を入れている。ペアとなっている「速解 論理回路」も判りやすい。
この説明法/チェック法は簡単で直感的にわかりやすい実務者ならでの説明法である。文献には宮田教授の本にしか記載されていない説明方法だったので、この説明法を自分の本に取り入れるため、当時面識があった本人の了解を得て、アナログエンジニアも使わせていただいた。多謝。
回路実務経験者ならではの説明法であり、私も大好きなオペアンプの初心者向けの説明方法である。
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