コンデンサ平滑SWコンバータ
絶縁形スイッチングコンバータの多くは、LC平滑回路である。ほとんどの成本でも、2次側がコンデンサ平滑回路形式は記載されていない。
しかし、アナログエンジニアはこのような時、多くコンデンサ平滑スイッチングコンバータを使う。とくに、フライバック形での実使用が多い。
その理由は、回路部品が少ないことと、フライバック形では起動時のオーバーシュート対策が不要になる設計条件があるからだ。しかし、利点があれば当然、払うべき代償がある。
その代償とは、起動時に主スイッチに負担がかかる、特に電流容量に注意が必要で、場合によっては簡単な主電流制限機構を設けることもある。
アナログ電子回路においては、利点があれば必ずと言ってよいほど払うべき代償が存在するのが常である。
実用回路に新たに使うには、陰の部分=代償となる項目への対応策があって初めて新規回路を開発できるのだ。
他の工学分野、例えば原子力関連では停止後、崩壊熱の除去装置が動作しなければ大事故に繋がる。原発はノーマリーオンのパワー半導体と同じように、制御システムで安全性を保つ。必要な電力は数1000kVAにも及ぶ。この対策は万全を期さなければならない。これは工学の常識であると私は考える。
大震災まで、万全の非常電源を用意してこなかった原発の関係者は、「原子力村」の世界に安住してこなかったか?技術者としての倫理観はどこにある。村的社会ではターブーとされる言動が多くある。日本では学術の世界でも技術の世界でもムラはどこにでもある。
いま、その閉塞を変える時期に来ているのではないか。
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