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2011年12月27日 (火)

EV車の課題と弱点

_0002 写真はf=600mm、F5で撮影した1978年の銀塩写真をデジタル化したもの。スバル=プレアデス星団。

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EV車は普通に乗れる車ではないだろう。ガソリン車なら600km以上走れる。航続距離が200kmでは、少しでも長距離運転する可能性があれば一般人は買えない。買わないだろう。

航続距離の表示にも疑問が残る。冬場車の暖房を効かせたらどの程度航続距離が落ちるのか、電池寿命末期の航続距離はどうなるのか。

一般人が買わない、買えない以上、多額の公費を投資して充電設備の高密度のインフラを整えようとしても税金の無駄遣いだ。航続距離200kmは近場でも安心して走れる航続距離ではない。ガソリン車なら、70kmを走るだけの余裕を残して、給油するものだ。

EV車を推進している会社の本社のある市では既にインフラ整備が始まっているという。

EV車がクリーンで環境にやさしいという謳い文句も疑問だ。

高価な資源を電池に、そしてモーターの磁石に使って本当に地球にやさしいのか?レアアースの資源を得るにはその国の環境破壊も伴うのだ。通常のフェライト磁石を使ってEV車のモーターも研究はされているが、まだ、私は実用に供されたとの報文には接していない。

原発の稼働率が低下した現在、電気のほとんどは火力発電でまかなわれている。その火力発電所はLNG火力ならもっと効率が良いが、石炭火力発電なら50%を超えないだろう。

その火力発電所からは当然、CO2が排出される。冬場の車の暖房を考えれば資源を浪費するEV車の環境負荷はさほど低減しないだろう。

充電設備は20kW・hを30分で急速充電するなら、1台当たり40kW、10台の充電スタンドなら400kWの電力容量がいる。多分、電検の資格がいると思う。普通の家庭で充電するなら、100V30Aの契約だから、夜間20AをEV車の充電に使うとして10時間かかる。200V系ならその時間は短縮できるが、その分、電力の設備と基本料金が上がる。

ガソリン車は動力としての効率は30%強の筈だが、冬場は廃熱利用で暖房するから、この側面を考慮すれば火力発電所並みの効率となるだろう。

アナログエンジニアはガソリン車の燃費向上でHV車に近い数値を出す車も既に現存している事を知っている。このほうが素姓の良い解ではないかと私は考える。

HV車は市街地走行に適したチューニングがなされているので、高速道路を長距離走ると一般のガソリン車並みかそれ以下の燃費となる筈だ。

2500ccの私の車でも、高速道路を90km/hで走れば、燃費は16km/Lを超えるのだ。

今、EV車が本当に必要か、本当に環境にやさしいかをきちんと検証することが必要だと考える。うたい文句は、「走行時に」CO2を排出しない車=条件付きの宣伝である。

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「工学」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、アナログエンジニアさん。
確かにEVはまだまだ発展途上だね。いちばんのネックは化学反応の電池だろう。そんなに急激にエネルギーの出し入れはできない。
車に搭載できる小型の原子炉でもできないかぎり難しい。
石油資源が枯渇してガソリンがリッター1万円にでもなれば話は変わってくると思うが、当面はガソリン車優位が続くと思う。
環境に優しいというのも、いかに人類が環境破壊をしているかの証拠だ。機械で「低騒音型」なんてのに限ってうるさい騒音を出す。もともと音がでないタイプなら、わざわざ「邸騒音型」なんて表記はしないだろう。
皮肉なことだが、人間が善意を行おうとすると悲惨なことが起きることがある。宗教は人間を幸せにするのが目標と思うが、中東では宗教で殺しあっている。自分たちが完全でないし、良いことをしようとしても悪いことをすることもあるものだと認識していた方がずーっとよいように思う。実際、宗教なんかあまり表にでない日本の方がはるかに平安だ。
ところで一度、中東から石油がこなくなるようなことを日本は体験した方がいいかもしれない。きっと国家をあげてエネルギー開発につきすすむ。そうすれば、石油ではない別のエネルギーを見出すかもしれない。今は石油が安すぎて、誰も開発投資をする意欲がないのだと思う。

こんにちは。
EV車も然り、高効率エンジンに劣るHV車も然り、ポジティブファクタの喧伝とネガティブファクタの隠蔽が徹底されています。
「鳴り物入り」と揶揄される対象はほぼ全てに当てはまるのではないかと思います。
震災前後においても、この風潮が何も変わっていない事にやるせなさを感じています。

アナログ若葉マークさん おはようございます。
亀レスで済みません。「ポジティブの喧伝トとネガティブの隠蔽」を見破るのだけの正確な知識を持つことが重要ですが、今の大学教育は、そこを教えていない。私は、JCO臨界事故の際、すぐ報道されたウラン量から、普通の燃料でないことが判った。後日、原発で使う濃縮ウラン量の約10倍の濃縮度のFBR実験炉用の燃料であることが報じられた。

非国民さん おはようございます。
2回のオイルショックで日本は省エネ技術が発達した。石炭の埋蔵量はかなりの年数があるので、もう少し石油価格が上昇すれば、石炭液化技術(第2次世界大戦でドイツが開発済)を発展させれば、液体燃料はなくならない。ただし、温暖化ガスの問題は残る。
宗教の話はリアルでお会いする機会が当たらその時、意見交換をしましょう。基本的に同感です。

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