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著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
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    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2011年12月

2011年12月31日 (土)

終わりよければ総て良し

今年は後、数時間で終わる。

自然災害では、東日本大震災、そして台風があった。そして人災とも言える東電福島第一原発の複数の原子炉でメルトダウンもあった。

私の町も一歩間違えば、東海第二原発も危なかったのだ。しかし、工事中の防潮堤のおかげで、冷却電源は完全喪失を免れた。

アナログエンジニア自身も健康を取り戻し、いろんなことが思い切りできるようになった。

妻の健康状態も小康状態で安定している。

いま、上弦の三日月を超望遠撮影してきたところだ。クレータの見え方は日々違う。月の満ち欠けで、1か月を感じる。冷えた指でキーボードに向かっている。

お正月で、にわかに家族が増えたわが家は、暖かい。

震災と台風後の我が家も改良復旧工事が本格的に始まった。家の心配はもう少しでなくなるだろう。

11月中旬から、今日まで続いた怒涛の日々はお正月で終わる。総てがハッピーENDだ。

終わりよければ総て良し。災い転じて福とする。万事、塞翁が馬。しかし、終わりが良ければ、いろんな意味で日本の未来への道が見え始めた年でもあった。

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2011年12月30日 (金)

ピロリ菌駆除に成功

Img_0268 昨日夕刻に撮影した上弦に三日月の大写し写真。シーイングは良好だった。

対物口径φ52mmのフィールドスコープとコンパクトデジカメでコリメート撮影。

この機材ではこの辺りの解像度が限界だろう。

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今年の締めは、ピロリ菌除去が成功したかどうかの結果が出る日が昨日だった。

第一選択薬で駆除できる割合は一般には50%程らしいが、私の町医者の薬剤師さんからの情報では8割位だとのこと。

アナログエンジニアは3-8月にかけて、体調が悪かった。胃は痛むし姿勢も悪くなってきた。

胃潰瘍からの出血もあったとのこと。ピロリ菌の陽性反応もでた。

治療が始まるとほぼ同時に意欲が湧いてきた。内科のかかりつけ医は胃カメラの操作が上手なので、胃潰瘍の確定診断の時と、治療後の結果の確認の目的で2回胃カメラ検査したが、さほど苦痛ではなかった。

ピロリ菌の除去に成功した。これで、再び感染するまでは、胃の不調の心配はなくなった。

結果オーライの1年だったような気がする。

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2011年12月29日 (木)

値切り

M44hp M44、プレセペの1976年の写真。

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アナログエンジニアは恩義のあるお店では普通は値切らない。しかし、私は関西人なので値切る時には厳しく値切る。関西では普通のことだ。

お店で情報を提供してくれて役になった時には、その分、厳しくは値切らない。相手に商品知識がなければ、その分厳しく値切る。

デパートの専門店でも例外ではない。(普通の人はまずやらないのではないか)

普段、特殊な光学部品を扱う町のカメラ屋さんでも、同じことだ。今回は、提供された情報が不正確だったのでかなり値切った。高額商品だったが、インターネットの安値+αで即決購入した。今はインターネット時代だから、リスクは多少あるが安く買う手段はいくらでもある。商品知識がなければ、値切る。

私は情報に対価を支払う方針を貫いている。

自分が出来ないことをやってくれるお店、カタログにない商品情報を提供してくれるお店では厳しくは値切らない。

この方針で30年余り貫いている。

工事を伴う電気製品はK電気屋さん、ここは、昔からの付き合いで、こんなことをやって欲しい、このタイプの電気製品を見つくろって欲しいなどの要求に応えてくれるお店だ。家電量販店でも同じことをやっている。

今回の私のPC騒ぎでは、パソコンクリニックの会員にもなった。自分ではできないことを種々やっていただいた。当方もそれで元を取っている。

石油製品ならY石油屋さん。他の店より少し高いが、家を新築した頃、灯油を配達してくれた唯一の石油屋さんだ。ガソリンを入れると大抵タイヤの空気圧をチェックしてくれる。一番のサービス、恩義と継続する真のサービス、石油製品の価格動向も話題になることがある。

素人にはできないこと、すなわち顧客のニーズに対応できないお店は存在しえない時代となった。他のお店にできないことをやってくれるお店は規模の大きさに関係なく継続できるだろう。

私の本業も同じことで、クライアントに感謝されなければ、センサとアナログ回路を専門とする技術士事務所としての活動はあり得ない。

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2011年12月28日 (水)

いまどきXP

M423 写真は1978/12月に撮影したオリオン大星雲M42の望遠写真。

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ここのところ、XP環境の再構築に必死だった。いまどきXPだが、XP対応の機材、ソフトはほとんど手に入らない。

しかし、アナログエンジニアの著作や仕事にはXP環境がどうしても欲しいのだ。もう手に入らない貴重なソフトがいくつもある。

11月末:目標の原稿の出稿日直前に、インクカートリッジ交換中に猫がカーテンレールから飛び降りてプリンターが即ご昇天、ここから苦難の道が始まった。

プリンタは多機能型だが、自分のミスでうまく接続できない。これはK電気のパソコンクリニックの方々に散々お世話になった。

次いで、D社のノートPCの故障の前兆が気になり始めた。大型家電品店に行くと国産の1機種だけまだXP pro. のOSのものがあるという。在庫を即購入。5年保証を付けた。

ノートPCだが円周率計算104万桁の数値計算が19秒でできた。メモリも4GBを搭載した。

まだまだ、課題は続く。まず、最重要ソフトのインストールだが、プロ用のもので、手段を尽くして東京で環境設定していただいた。

2番目に重要なoffice 2003 だが、パワーポイントは自力で認証されフル機能が使えるようになった。これで過去の講演データを操作できるようになった。

3番目はエクセル&ワード2003だが、バンドル品だったので認証はされない、できない。しかも今は正規には存在しない。それでもoffice 2003の新品の購入を試みた。インターネット上で入手可能との情報を得てプレミアム価格で運よく入手できた。

4番目は各種ソフトの環境設定と動作確認。この作業には数日かかった。前回と同じ部分で躓いた。多くの人の援助があった。ワンチャンスのXP復元だった。

事務所のホームページはHDクラッシュのためパスワード、データなど総て喪失していた。プロバイダーの窓口の方に散々お世話になり、必要なデーターは入手できた。しかし、サーバーからの逆転送作業は用語が判らず自力では不可能。出張作業を依頼して、復活。

これで、HPの更新&リニューアルが可能となった。もう、急ぐ必要はない。

この間、不完全な機材で月食の超望遠写真や下弦の月の撮影、過去の銀塩写真のデジタル化、その他趣味の世界も継続していた。メインPCの整理をしていたら、失ったと思ったデータのほとんどを再発見。これも気になっていた部分である。

やっと、懸案事項が総て解決の目途が立った。これで、、新年を明るく迎えることが出来る。

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2011年12月27日 (火)

EV車の課題と弱点

_0002 写真はf=600mm、F5で撮影した1978年の銀塩写真をデジタル化したもの。スバル=プレアデス星団。

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EV車は普通に乗れる車ではないだろう。ガソリン車なら600km以上走れる。航続距離が200kmでは、少しでも長距離運転する可能性があれば一般人は買えない。買わないだろう。

航続距離の表示にも疑問が残る。冬場車の暖房を効かせたらどの程度航続距離が落ちるのか、電池寿命末期の航続距離はどうなるのか。

一般人が買わない、買えない以上、多額の公費を投資して充電設備の高密度のインフラを整えようとしても税金の無駄遣いだ。航続距離200kmは近場でも安心して走れる航続距離ではない。ガソリン車なら、70kmを走るだけの余裕を残して、給油するものだ。

EV車を推進している会社の本社のある市では既にインフラ整備が始まっているという。

EV車がクリーンで環境にやさしいという謳い文句も疑問だ。

高価な資源を電池に、そしてモーターの磁石に使って本当に地球にやさしいのか?レアアースの資源を得るにはその国の環境破壊も伴うのだ。通常のフェライト磁石を使ってEV車のモーターも研究はされているが、まだ、私は実用に供されたとの報文には接していない。

原発の稼働率が低下した現在、電気のほとんどは火力発電でまかなわれている。その火力発電所はLNG火力ならもっと効率が良いが、石炭火力発電なら50%を超えないだろう。

その火力発電所からは当然、CO2が排出される。冬場の車の暖房を考えれば資源を浪費するEV車の環境負荷はさほど低減しないだろう。

充電設備は20kW・hを30分で急速充電するなら、1台当たり40kW、10台の充電スタンドなら400kWの電力容量がいる。多分、電検の資格がいると思う。普通の家庭で充電するなら、100V30Aの契約だから、夜間20AをEV車の充電に使うとして10時間かかる。200V系ならその時間は短縮できるが、その分、電力の設備と基本料金が上がる。

ガソリン車は動力としての効率は30%強の筈だが、冬場は廃熱利用で暖房するから、この側面を考慮すれば火力発電所並みの効率となるだろう。

アナログエンジニアはガソリン車の燃費向上でHV車に近い数値を出す車も既に現存している事を知っている。このほうが素姓の良い解ではないかと私は考える。

HV車は市街地走行に適したチューニングがなされているので、高速道路を長距離走ると一般のガソリン車並みかそれ以下の燃費となる筈だ。

2500ccの私の車でも、高速道路を90km/hで走れば、燃費は16km/Lを超えるのだ。

今、EV車が本当に必要か、本当に環境にやさしいかをきちんと検証することが必要だと考える。うたい文句は、「走行時に」CO2を排出しない車=条件付きの宣伝である。

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2011年12月26日 (月)

整備不良の車

Photo 写真は1978年に撮影したバラ星雲。この写真の詳細は下部に記載している。銀塩写真をデジタル化した。

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ブレーキランプの片方が切れていたり、後部に傷跡、へこみのある車の後ろを走る時には注意が必要だ。それなりの整備不良、運転技術に問題があってのことだろう。

それなのに、携帯をかけながら、あるいは煙草を吸いながらの運転者や運転行動の予測しにくい高齢者なども多い。

現在の車はコンピュータ制御なので、普通の整備業者では通り一遍のチェックしかできない。

アナログエンジニアの車は自動化装置が非常に多いので、正規ディーラでないと整備できない。専用のチェッカーがないと、それらの機器や車載マイコンのチェック、ソフトのバグ更新もできないのだ。

1カ月ほど前、免許更新を受けた際に警察で教えていただいた運転法の一つは、視界を遮る大型車の後を走る時には車間距離を十分取る方法だ。

たしかに、これだと、信号の変わり目にもきちんと対応できる。

私は通常、割り込まれるのを覚悟で、車間距離を走行速度+自分の反応時間を考えて3秒程度の時間余裕のある距離をとる。

青信号になったすぐ後はゆっくり目に(1500-2000rpm)程度で加速して行く。相手の行動を読み切れない場合には、アクセルを離し、ブレーキペダルに軽く足を乗せている。

私の車は、基本的に運転者と助手席優先の穏やかに走るための作り込みがなされている。しかし、スポーツタイプの走りもできる。ただし、燃費はかなり低下するが・・・

私は、そんな車が好きなのである。

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2011年12月25日 (日)

個人的3重化

最近、2重化していた部分が破損した事象があったので、アナログエンジニアの身辺をできるだけ3重化した。

わが家のエネルギーは電気・灯油・プロパンを使っているので縮退生活は伴うものの最低限のエネルギーは使える。さらに、非常用の蛍光灯用の電池のストックを増やした。

生活用インフラの水は当然水道だが、ミネラル水を24L、井戸のある方との連絡と水分けも可能だ。

情報インフラはメインは光回線だが、2台の携帯があるので、これも一応3重化と言えよう。

東日本大震災前にはここまでやっていなかった部分が多かったが、2重化以上のシステムのおかげで助かった側面も多い。

連絡先などは、紙ベースと電子データにして、紙ベース情報は耐火金庫に収納、自分の個人的なデータの電子データは、遠く離れた場所の安全な場所に保管完了。

もちろん火災保険はきちんと掛けてある。いまは二人だけの生活なので、家が小さくなるだろうが再建は可能なはずだ。

個人としてのリスク対策でできることはほとんど完了した。

その位、今回の震災・台風被害は厳しかったのだ。

残るは、震災に伴う損傷個所の改良復旧だが、屋根は終えたが、その他の場所は応急処理の状態である。年末からようやく工事が始まる。

これが終われば、わが家の震災後処理とリスク回避、生活インフラ、そして個人的記録の多重保管化が完了する。

簡単に買えるものと、買えない個人にとっては大切なものがある。そして、ブログや電子メールのやり取りの経過で必要なものは、プロバイダーのサーバーの中にある。

これも安全策の一つである。そのような意味では個人でも多くのリスク回避手段が実現できる時代となったような気がする。

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2011年12月24日 (土)

予備のパソコン

アナログエンジニアは自分のソフトの動作環境の関係でXPでの作業が欠かせない。

しかし、XPマシンが最近不安定&故障の前兆がいくつか出てきているので、ダウングレードした XP OSのマシンの入手と重要ソフトの再インストールをしていた。

本当に苦難の10日間だった。

XPマシンはもうほとんど売られていない。やっと某家電量販店で一機種だけうられていたので即座に購入した。

次に、高価なプロ用のソフトのインストールの関門が待ち受ける。このソフトは仮想サーバーの下にライセンス管理を行い、かつハードウェアキーと認証プロセスが必要なものだ。手立てを尽くして、セットアップのために東京まで出向いた。

第二の関門はオフィス2003のインストール。

パワーポイント2003は自力でインストールできたが、ワード・エクセルはPCバンドル品だったのでインストールの際の認証を拒否された。そこで、バンドル品でない2003をインターネット購入。しかし、自分ではうまく認証作業が出来なかった。いつも行くパソコンクリニックに依頼し認証プロセスをクリア。

K電気のパソコンクリニックの皆さまには本当にお世話になりました。

インターネットに接続できないと不便なので、無線LANもセットアップ。これもパソコンクリニックさんの支援を受けた。

これで3DCADソフトも生き返った。おいおい練習して使いこなせるようにしたい。

ついでに、フライトシミュレータも再インストール。今まで、メモリ不足でアンインインストールしていたのだ。

最後の関門はソフトの環境設定の再現:これは連れ合いの協力などを得て主要ソフトは全部動作確認できた。

この間、約10日。緊張の時間だった。

昨日、別のOSのメインPCの大掃除&整理を実施した。使い勝手が特段に向上。昔のデータのあり場所も判明した。

怒涛の2週間+この作業は結果オーライとなった。身辺が軽やかになった気分だ。速度も数値計算では円周率104万桁の計算が19秒とメインPCと同じ速度が出た。

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2011年12月23日 (金)

半可通の罪

半可通のエンジニアの罪は重い。

辞書によると 半可通:[名・形動]いいかげんな知識しかないのに通人ぶること。また、その人や、そのさま。「―な(の)知識をふりまわす」by Japan Knowledgeである。

技術および技術教育の世界では、半可通のエンジニアはいない方が良い、周りがひどい迷惑を被りしかも余分な仕事を振りまく。例えば某社のK氏もそうだ。この人はアナログの世界の本質を知らないが、指導的立場にあった方だ。

アナログエンジニアは自分の知らない領域を明確に把握している。だから、必要な時、必要な専門家の助言を技術用語を使って活用することが出来るのだ。助言を得るに必要なサンプルの残し方や必要な情報も心得ている。実務で半生を送った私の技術の一端である。

このおかげで、高い技術的成功率と自分の設計した製品の信頼性を維持してきた。

上には上がいる。上から見れば技術的嘘は瞬時に見破れる。しかし、半可通の人は、自己流をあくまで貫くのもその特徴だ。

アナログの世界では半可通は通用しない。しかも、学際的技術である。

私は、自分の経歴から、種々のアナログ世界の技術を知っているが、その知識を振り回すことは普通しない。

企業内高専に在職した時、種々の分野の専門家それも故ありの専門家たちと長期にわたり交際できた。電気化学の考え方と方法論、フラクトグラフィ、制御の本質、機械加工法、温度計測や経営管理などの分野も含む。

温度計測に関しては、故F.H氏から口頭ではあるがその著の無制限引用の許諾を得ている。機械加工分野では、U.M氏から免許皆伝&代講を許された。この方のおかげで、例えばエスカレータのステップを一目見れば、その方の発明による加工法で製作されたものか否か一目でわかる。

強電の方もいた。強電/パワーエレクトロニクスのまねごとは経験しているが、強電特有図記号や考え方、本に普通、記載されないパワー素子の駆動システム、保護方式もある程度知っている。

_0242 大型変圧器の専門家も隣の席にいて、親しく付き合っていただいた。私は小型変圧器の設計製作はできたので、大型の変圧器との相違は良く理解できた。

技術は技術を生む!半可通にはその発展はありえない。

多くの専門家との触れ合いの中で、現在のアナログエンジニアの総合力がはぐくまれたのだ。

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写真は今朝の新月直前の月、もう明るくなった。空は澄み渡っているが、高度が低いので鮮明な画像にはならなかった。

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2011年12月22日 (木)

アナログ屋の払底

_0178 昨日の下弦の月。新月はもう近い。月食以来撮影し続けたが自宅からはこれより高度の低い下弦の月はもう取れないのでUPは一段落。

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アナログを扱えるエンジニアが国際的に奪い合いになっている感がある。

アナログエンジニアも国際とくに東アジアとのコンタクトが増えている。自著の繁字体の訳書も出ている。

なぜ、アナログ屋は育ちにくいのか?

ひとつには、センサ、電源、精密アナログは本来一体のものである。

つぎに、アナログ屋は、あるレベルを超えないと仕事にならない。役に立たない。物事の本筋に近いところでの真剣勝負に近いのだ。

三番目に、日本国内ではアナログ屋は苦労の割に評価されないのが通例だ。高い技量をもつ退職アナログ屋は自己実現のために海外でもよいと考えているだろう。

このような状況の中で、国内で優秀なアナログエンジニアは育ちにくいのだ。しかし、それでも、国内の多くの企業ではアナログ屋の払底を嘆いている。もう、アナログを教えられる人は大学でも企業でも数少ない。

どこに行っても、その名を聞いた人ばかりに出会う。それが日本の現状なのだ。

何年か前、殺害されたC大学のT教授の周辺のグループも私はよく知っている。群馬県のグループも知っている。他のアナログ集団も複数知っている。

欧米とくに米国では昔から優秀なアナログ屋は尊敬と高待遇を得ていた。

いまのアナログICの優秀な回路はほとんどが米国企業のデザインである。ないと困るデバイスの高性能品はほとんどが米国に由来する。

この日本の現状で良いのか?その種は、その兆しは既に40年も前から始まっているのだ。アナログ技術は機器・装置の基本性能を支配する。管理職・経営者はアナログ技術の世界をもっと知るべきだが、理解ある、評価できる人は少ない。危機的状況である。

この日本のアナログクライシス打破の一助になればと、アナログエンジニアは再び筆を執った。その思いを次に記す。

来年の春に出版される私の本の前書きの最後には、やや小さめの字で・・・

「あらゆるアナログ技術の先駆者,エンジニア,学徒の幸せを祈って」 と書いてある。

欧米の書では普通だが、日本の本には少ない形態だ。

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2011年12月21日 (水)

2重化して良かった。

Img_0142_2  写真は2011/12/19早朝の下弦の月。天候の良い日にはここのところ続けて撮影している。

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車の中のダッシュボードの中に予備として備えていた眼鏡が役に立った。

出先で、眼鏡のレンズが外れてしまったのだ。すぐ、車に戻り予備眼鏡を使用した。危ない、危ない。

出先の場所は、車で30分ほどの場所で昼間から代行運転してくれそうにないところ。出来たとしてもお金もかかる。

アナログエンジニアは多くの日常生活でも、眼鏡を始め自分の道具類を異なる方法で2重化以上の安全策を行っている。

日常生活の2重化で幾度も自分のミスが救われた。

今回の眼鏡騒動も例外ではない。

本当は眼鏡のレンズのガタつきに気付いた時に、+ねじを増し締めしておくべきだった。

帰宅後、すぐに、手持ちの精密ドライバーでレンズを取り付けねじを締めた。

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2011年12月20日 (火)

初?の3D-MEMS

Eiこれは、おそらく世界初の3D-MEMSの構造図の写真。

学術的価値は高いものだが、学会発表はしていない。当時の上長が許さなかったのだ。

この構造より性能評が劣り、しかも時間的に私の方が先の構造でSICEの招待講演が出来たレベルのものだ。

アナログエンジニアはこの特許に強い思い出がある。

特許登録No:P01483019 (1989)で広い請求範囲で成立した。当然、発明者はアナログエンジニア単独。

半導体微差圧(500Pa FS)や絶対圧の測定が可能。しかも、この感度で大撓み理論から、1500hPaの過大圧に耐える。

回路を少し工夫すれば、航空機用気圧高度計にも使える性能をもつ。

測定範囲が500Paにしているのは、精密な校正手段がなかったからだ。

温度補償はゼロ点、感度およびゼロ温度補償と感度の干渉項の2-3次の温度補償(P01007153)などの方法で実現した。

図にあるように、通常のSiダイアフラムセンサより1工程プロセスが長いので今は製作されていない。

共振周波数は数kHzで、知り合いの東大の教授が実測してくれた。音波にもドアの開閉時の気圧変化にも応答する。

アナログエンジニアのいくつかのセンサ特許の一例である。

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2011年12月19日 (月)

プッシュプルフライバックコンバータ

Photo 図は普段見かけることが少ないプッシュプルコンデンサ平滑回路。しかも、フライバック動作し、倍電圧まで行っている。整流回路はコッククロフト形でコンデンサ平滑まで行っている。

2005年(在職中)に許可を得て出した「実践アナログ回路設計・解析入門」の中の図である。

アナログエンジニアはこの回路に愛着がある。ひょっとしたら、発明になったかもしれない。

この回路では高い昇圧率が簡単に得られる。D1,D2の存在により、フォワード形プッシュプルで行われる回生コイルも側もスイッチングする経路がなくなり、励磁電力は2次側にしか放出できないので双方向に低インピーダンスで倍電圧回路を駆動できるのだ。

動作の理解・解析はかなり難度が高いが動作は安定であると考えている。

負荷が大きくは変動しない時には、いくつかの利点がある。PWM変調をかければ0出力も可能である。

また、一次側からの出力電圧制限もできる。

この回路の用途は読者の想像に任せるつもりだ。

フォワード形プッシュプル回路が存在するなら、フライバック形プッシュプル回路もあると考えて探索した。それで愛着のある一回路形式となっている。

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2011年12月18日 (日)

パワーポイント

Img_0124_2 写真は35mmフィルム換算でf≒10000mm相当の下弦の月。

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アナログエンジニアはパワーポイントのプレゼンテーションのアクションが大嫌いである。

私は、他人のプレゼンテーションに参加する時、常に画面を速読しその発表の裏、表を考えるのだ。

パワーポイントでアクションが入ると、この読み方が出来ないのだ。聴衆はプレゼンを見ながら考える自由がある筈だ。

アクションの多いプレゼンはこの自由を奪う。人を引き付ける技巧だと思っているらしいが、とんでもない間違いである。人を待たせるべきではない。

批判も含め考える時間を与えてこそプレゼンテーションは成功する。

アクションでそのスライドの一部がが隠されていると、馬鹿らしくも待つほかない。最悪のパタンであろう。

しかしながら、パワーポイントのアクションが大好きな上長も存在するれいも数多く存在する。

何度も言うが、アクションの多いパワーポイント、これは私のような聴衆には無礼なプレゼンテーションとさえいえる。

本質をつかんだプレゼンテーションは静止画で十分である。アクションは不要である。アクションさせなければならないような下手な図による説明を行っているから、概して発表の内容も希薄である。

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2011年12月17日 (土)

英文の履歴書

アナログエンジニアはほとんど30年ぶりで、英作文をやる羽目になった。海外からのオファーがあったからだ。

以下に略歴の概要を示す。その他にも2つの資料を英文で作成した。技術用語のスペルがリードオンリーメモリーになっていて丸二日かっかった。拙い英文ではあるが、相手(非ネーティブ)には伝わったようだ。

                The Brief  My History 

         

                                   © Okayama P.E. Office

.  Brief my history

  1946.11 born in Mie prefecture

  1969.5  graduated Tokyo University of department engineering (physics course)

  1969.6 join Olympus Optical Industry Ltd.

  1970.9  join Hitachi Ltd. Instrument Div. Systems Development Dept

  1991.2  registered Professional Engineer (Electrical & Electronics)    

  1991.10 join Hitachi Ibaraki Technical College (Professor ,Dept. of Electric Engineering)

  1992.2  registered  Labor Safety Consultant (Electric Safety)

  1993.3  Dr. Eng.(Tokyo University )

 1999.4  join Hitachi Science Systems, Ltd.

 2006.8  registered General Measurement Engineer

  2006.12 open Okayama P.E. Office

Now on active

2 . Main development, Analysis, Research & Design

  1969  Development of optical electric edge detector for optical microscope

  1970  Improvement of transmitter for differential pressure & pressure  and design of practical use intrinsic safety model

  1972  Development of resist radiant rays pressure transmitter for FBR

  1973  Development & Design of resist radiant rays level for FBR in liquid Na

  1975  Development & Design of transmitterwith Si –diafragm by piezo-resistive effect

  1980  Development & Design of micro differential pressure transmitter (EI-type used 3D structure : by my patents)

  1983  Development & Design of electro-magnetic flow transmitter

  1985  Control & Development of non magnetic bed for MRI

  1986  Design of hi-power & hi-stability   linear-amp. (7kW/3ch)with controlled-response (220kHz PWM)

  1989  Analysis of SW power supply circuit & Development of its design method

  1985  start education & consult & education on analog circuit & measurement in HS

        ** intelligent measurement working group(1991,4,5-)

        ** intelligent sensor system research working group(IEEJ 19992001)

  1990  Development & Design of level meter byγ-ray

  1991  Education on circuit, measurement, control & power electronics

  1999  Consultation on sensor, instrumentation technology, trouble shooting and Education on analog circuit & design method at H.S. Ltd.

3.  Field of specialty

  3-1 Development & Design of sensor & analog circuit under 50MHz

  (1) sensor

(2) consultation, design & education on analog circuit

  (3) instrumentation technology for industry use

differential pressure & pressure , absolute pressure, level, surface of liquid, specific  gravity, density & others

(4)  actuator

(5)  circuit simulation by P-SPICE

  3-2  analysis on design technology & it’s algorithm

  3-3  education on electrical circuit

   electrical on analog circuit, instrumentation technology, materials for sensor, reliability

4.  Qualification

   Doctor engineering(Tokyo Univ.)

   registered Professional Engineer (Electrical & Electronics)    

   registered  Labor Safety Consultant (Electric Safety)

registered General Measurement Engineer

English test (class2)

   Dangerous object treatment engineer (class5)

6.  My Books, Papers , Lectures at seminars 

    books(myself)

*Introduction to Basic Design and analysis of Analog Circuit by the Analog Engineer

(2012 spring, now draft),

*Introduction to Analog Circuit Design,1994CORONA PUBLISHING CO.LTD.

*Introduction to Analog Circuit Design for Engineers, (2005

Nikkan Kougyou Press Ltd.

*Introduction to Basic Analog Circuit Design for Engineers, (2005

Nikkan Kougyou Press Ltd.

*Re-introduction to Operational Amp Circuit Design for Engineers, (2005

Nikkan Kougyou Press Ltd.

*Introduction to Design and Analysis of Switching Converter Circuits ,(2006

Nikkan Kougyou Press Ltd.

*Basic Practice of Electronics Circuit  ,(2007

Nikkan Kougyou Press Ltd.

   Books(joint author ship)

       *New Generation Sensor Handbook (2008),Baifukan Publushing Ltd.

       *Micro Sensor Engineering, (2009), Gizytu Hyouron Ltd.

Papers 4, Oral presentations 3

    Patents 30, Write for 6

    Seminars :Japan Techno. Center, Japan P.E. association, Hitachi Naka Techno. Center,

    CYBERNET SYSTEMS CO.LTD, Torikepps Ltd. , others

   Consults is many companies

  Study reports was 15  in Hitachi  &  Hitachi Science Systems.

6. Association and others

Ibaraki P.E. Association, Hitachi P.E. Association, IEEJ, Hitach-Hennzinkai, and others

7. I Concern on Matters

   * tradition of analog techniques  and systematically analog circuit engineering

   *signal conditioning strategy and systematical instrumentations

   *signal conditioning and electrical control of sensors and actuators

   *multi variable problems

   *strategy for high reliability design

8.  My Blog     access 1.3milion, articles about 1500

  「アナログエンジニア」、 http://analog-engineer.cocolog-nifty.com/blog/      

9.  Hobby

   oil painting , driving,  archery, astronomical scope, optical apparatus, inter net

10.  Address

XXXX, Hitachinaka city, Ibaraki prefecture

11.  Contact

TEL/FAX   029-285-7078    portable TEL 080-3477-5513

    E-Mail   okayamapro@yahoo.co.jp

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2011年12月16日 (金)

編集者の役割

アナログエンジニアは何人かの編集者と出会っている。

大学向け教科書として書いた本では、章構成のイロハや文章技術、校正技術の多くを学んだ。

数年後、別の編集者と出会った。著者に情熱を込めて著作するように仕向けるのも編集者の役割だ。

その前に、本を書ける実力文章力が著者にあるか否か、売れる本に仕上がるかの見極めも大切な仕事である。

出版社校正の指示などもやっている模様だ。

来年春に出版される本のタイトル最後には「これ一冊」が付けくわえられている。羊頭狗肉にならないよう、ずいぶん工夫したつもりだ。

別の出版社の編集者は異なるアプローチをしてくる。

著者に良い文章、図表によりうまく激励して著作させることはWIN-WINの関係になる。

ある雑誌コラムの編集者は勝手に文章を加筆し予定分量をはるかに超え、その挙句文章が短くならないかと言う。この編集者との付き合いは数回で我慢しきれず終わりとした。

種々の編集者との出会い、良い編集者との出会いは著者にとっても幸せな人間関係なのだ。

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2011年12月15日 (木)

下弦の月

Img_0053Img_0046 Img_0097 今朝は早く目が覚めた。天候は良好。

下弦の月は撮影したことがないので、撮影チャンス。

アナログエンジニアの光学系での性能チェック  も兼ねて、最小画角から分解能限界まで撮影。

一枚目は最小画角、2枚目はほぼ35mmフィルム換算で2000mm、

三枚目は分解能制約の上限付近。3000-5000mm相当。

私としては納得のいく画質。

対物径52mmのフィールドスコープでのコリメート撮影。

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2011年12月14日 (水)

怒涛の2週間

Photo_2  写真は明石大橋、舞子公園からの撮影。わずかに主塔が二つ見える。近距離での観望。主塔の特徴から明石大橋とその道の方は判るらしい。つり橋のケーブルの曲線が美しい。

11/30日からのちょうど2週間で怒涛の日々が終了。

一番負担になったのは、本の最終原稿チェックのための、以前解析したSPICEの大規模過渡解析。基本データが残っていなかった。解析モデル回路も完全には残っていなかった。

最初は関西での講演、某所での工場見学から始まったアナログエンジニアの怒涛の2週間。 終った。昨日終わった。

上に書いた以外にこの2週間にやったことのメモ。

某社との会合、新社屋の見学。

本の原稿の最終チェック。図表番号の乱れが残っていた。

東南アジアの某国からの仕事関連の面談@東京。この準備のために30年ぶりで資料のの英文化、拙い英文だが一応伝わった。2日を投入。

皆既月食の超望遠撮影とその準備。好天に恵まれて自分としては満足のいく写真が撮影出来た。光軸調整に半日。機材の一部が前日にしか届かなかったのだ。

近郊某社とのコンタクト開始。資料の送付やらメールのやり取り。これはまだ続く。

本のチェックの最終の締めとして、連れ合いに、恒例の参照図や表のチェックをやってもらい修正。ここでも、参照箇所の不一致が見つかった。

昨日は、トリプルヘッダーの日程で東京出張。編集者と午前中打ち合わせ、過去の本の評判等も確認。東京近郊の某私立大学教授(異分野の方)に研究室を見せていただいた。お互いに資料の交換。楽しい時間だった。同日夕刻、秋葉原で部品調達。誤算は同じ階に同じ姓の教授が居て間違った部屋に入ってしまったことだ。

怒涛のちょうど2週間が過ぎ、早く寝たので起きた時間が早くなってしまった。まだ暗い。下限の月の様子を見に行ったら曇り空だった。下限の月の良い撮影チャンスは明け方なのだ。

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2011年12月13日 (火)

工場見学

Img_1267 縁あって神戸工業試験場の一部を見学させていただいた。

写真は「試験片供養塔」。 私もその名を知る 東京大学 名誉教授 千々岩健児 謹書 と供養塔に書かれていた。

その脇に創業社長の小さな銘がある。

感激した。

感激した。

感激した。

まさしく日本の工業技術の神髄がここには存在する。アナログエンジニアは感激した。

その銘を許可を得てここに転載する。

―――銘―――

明治以来日本の工業発展の為、試験片は何千何億と数限りなく作られてきた。どんなに精魂をこめ立派に作られても、試験が済めば一個の鉄屑として捨てられる儚い運命である。これを供養する事は私の感謝と報恩の気持ちであり永年の悲願であった。依って此の地に試験片供養塔を建立し併せてこれに携わる人々の幸福を祈念する。

昭和六十年十月吉日

   鶴井 達男 建立

この工場にはすごい機械、私の知るこの分野の分析機器等々が揃っている。大企業ではないが、おそらくこの分野では日本No1だと思った。

労働安全コンサルタントでもある私から見て、過去に数多く見学した工場の中で、5Sの良さ、そして、従業員の挨拶/会釈の良さは3指に入るであろう。

見学のアレンジをして頂いた同所、S氏に御礼申し上げる。

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2011年12月12日 (月)

断続モードフライバックコンバータ

Photoアナログエンジニアは断続モードフライバックコンバーターをしばしば利用する。

図は来年春にでることが確定した原稿の一部。

この回路形式と動作モードを組み合わせ、起動時のオーバーシュート 対策が比較的容易にすることが可能である。

もちろん制約もある。コアサイズが出力の割に大きくなること、負荷変動の大きい電源用には不向きである。

「アナログエンジニア」がサブタイトルにもなっているからには、残る期間推敲を重ねよう。

もうすぐ原稿のチェック完了予定。

私は、新著の原稿が完成した時、いつも編集者とリアルであう。そして、常に過去の自著の売れ行き具合を確認することにしている。印税は契約に基づいて支払われ出版社は著者に売れた本の数を報告する義務があるのだ。

その代わり、私は無限責任である著作権と内容に関する総ての責任を負うとともに、技術士としての守秘義務を守らなければならない。

売れなければパートの方の時間給に満たない労力がかかるが、それなりの使命感を持って著作しているのだ。

とくに著作の最後の段階は幾度も続く原稿チェックの関門があるのだ。その際には、かなりハイテンションな長い時間をかけるのが常だ。

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2011年12月11日 (日)

月食超望遠撮影

Img_0008 Img_0016アナログエンジニアの 月食の超望遠撮影(コリメート撮影)

使用機材:①アストロφ84反射望遠鏡Img_0032 ②高橋φ100mm用赤道儀 Img_0024③フィールドスコープVixen GEOMA 52-S  SG、GL-25接眼鏡使用 ④自由雲台 SILK  ⑤ コリメート撮影アダプタ NIKON ⑥微動雲台 Vixen No3562 ⑦雲台アダプタ アナログエンジニア設計、特注品 ⑧ モータドライブ ミザール ⑨ カメラ Canon コンパクトカメラ IXI-920IS

撮影焦点距離:35mmフィルム換算 約1500mm

新旧取り混ぜての機材、古いものは35年以上経過、新しいものは金曜日に入荷したばかり。

午前中に取りあえず、簡易軸調整をしただけ。

コンパクトカメラでもここまでの撮影が出来るのだ。

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2011年12月10日 (土)

複合弓の張力

Fs図は複合弓(コンパウンドボウ)の実測F-S曲線である。

私の使用弓の特性。

右側の谷の部分が最大張力の約1/3まで低下(レットオフ)まで低下している。

張力は校正した棹秤と人力で荷重印加して測定している。

最大張力は実測37ポンド重である。

このレットオフ点で的を狙う。

現在は約36ポンド重に調整し、引き尺も0.5インチ短い調整している。

この図の状態で、30-70mの平均矢速は77m出ている。

以前の通常洋弓(リカーブボウ)はアーチェリー仲間のUさんに引き取ってもらった。

アナログエンジニアは、上腕のみが長いのでリカーブボウではまともな射形がとれず、かつ、クリッカーを使える状態にはならかったのだ。

コンパウンドボウは引き始めから張力が強く続くので、威力はポンド数のわりに高く、かつ照準時は楽である。しかも、道具の選択・調整で体型の欠点を補うことが出来る。

最初はMさんの手ほどきで、今は Nさんに細かい調整方法を教わっている。

日本では洋弓と言えばリカーブボウだがアメリカではコンパウンドボウがスパーに売っているほどポピュラーだ。

アメリカと言えば、若い頃アメリカの片田舎に出張した時、その空港で偶然、当時からアーチェリー仲間のYさんとすれ違った思い出がある。Yさんとは私の仕事で一部ある意味で共通点があるのだ。この出来事は偶然か、それとも必然かもしれないと今も私は思っている。

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2011年12月 9日 (金)

超望遠撮影

Img_1259写真は、フィールドスコープ用超望遠撮影用( コリメート撮影)のアダプタ。NIKON製。

コリメート撮影とは、光学装置の接眼レンズをカメラで覗き込む方法で撮影する。顕微鏡でもルーペでも天体望遠鏡でも可能である。

アナログエンジニアは、昔、挑戦して果たせなかった夜間の超望遠撮影の準備を進めている。

このアダプタを使って星空の超望遠撮影をするつもりで、機材の手入れを始めている。

約30年前の機材を復活させつつある。

ガイド用にはφ84mmの反射望遠鏡と高橋製の赤道儀を使うつもりだ。

ガイド用の接眼レンズは2重十字線付きケルナーレンズ25mmを改造したLED照明がまだ使える。

モータードライブは多分ミザール製のもの。これも油をさすなど手入れをしたらきちんと動作した。

デジカメは少なくとも10数秒の露出ができる。これでどこまで撮影できるかだ。

各パーツは揃っていると思うが、全体の軸調整などはこれからの作業だ。

フィールドスコープには×25倍、対物レンズ口径52mmの直視型の物を使う予定。見かけ視界が52°なので低倍率の方が難しい。カメラ側の望遠よりにセットしなくてはならないので、どこまで低倍率にできるかが懸案事項である。

なお、このアダプタは光軸方向のロックが甘かった。そこで、M6用のスプリングワッシャとワッシャを入れて固定面積を広げたら、きちんと固定できるようになった。確か、この部品は付属していなかったと思うので、改良のため敢えてメーカー名を出した。

その他は、このアダプタ実によくできている。頑丈であり、かつ、動きはスムースで軸合わせは私には易しい。

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2011年12月 8日 (木)

わが家の東日本大震災その後

今も自宅の補修が続く。台風も来た。

自分で直せるところは、自分で補修した。シリコンコーキングした場所は数多くある。ホームセンターで買ったコーキングガンとコーキング材はプロとたまたま同じものだった。道理で、以前よりうまく補修できた訳だ。

固い材料、例えば、タイルや石膏ボードを使っている場所の大部分はクラックが入ったり、目地に隙間が生じたりしている。揺れた結果、しなやかな柱、梁の撓みに付いていけず、継ぎ目などに損傷が生じたのだ。

2階の屋根とくにグシ(棟瓦)がやられ、台風シーズンに間に合わせるため、ガルバニウム鋼板に葺き替えた。この、おかげで無事台風には耐えた。

床の合板も緩んでいて、あちこちぶかぶかする状態である。

一度にはできないので、その道のいろいろなプロに頼んではいるが、なかなか順番が回ってこないのだ。

取りあえずの手当てで自分が出来ることは自分で応急措置をするが、高い場所や足場の悪いところは手が出せない。

いろいろなプロの意見を聞いて、何屋さんに頼むと良いかもだいぶ判ってきた。

幸い、アナログエンジニアの家の構造物は健全なので、おいおい修理して行くことになるだろう。

わが家の震災後はまだまだ続く。それほどひどい揺れだった。

近所の道路も凹凸がだいぶ補修されてきた。

良く使う橋の前後にはかなりの段差が残っている。橋の基礎は緩まず、その両端の地盤が沈下したものと考えている。

復旧は自治体もわが家もまだまだ続くだろう。

住める家が残っただけでも、他の被災地より、幸せと考えざるを得ないのだ。

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2011年12月 6日 (火)

通信技術指導

情報通信網が発達した現在、写真も手書き書類も回路図も、設計書も通信回線で送受できる。

ほとんどの場合、リアルで技術指導をする必然性はないとアナログエンジニアは考えている。

むしろ、お互いに情報を咀嚼して検討する時間が取れるので、無駄な時間を費やすこともない。リアルで面談するための往復の時間も節約できる。加えて、正確な情報交換もできるのだ。

アナログエンジニアは通信技術指導は可能と考える。成功実績もある。

私の生業である技術指導/コンサルト業は通信によるオフライン技術指導にその軸足を移しつつある。私にとっても、長期にわたり日程を縛られることも少ない。

外国との技術指導も通信技術指導なら、容易に、言葉の壁を乗り越えることが可能である。

このような形態の技術指導が成立するには、お互いの信用、特にクライアントから私への信用が得られることが重要である。

最初の1回は、責任者とリアルで面談し自分を評価していただく必要がある。

その1回目の出会いが勝負の分かれ目なのだ。

技術士としての私は、少なくとも、その出会いをクライアントとの有益な時間とするために十分な準備をしてきている。

そして、出会いのきっかけはリアルでのコンタクト、インターネット、知人の紹介など実にさまざまである。

今、私は独立エンジニアになって良かったとしみじみ思っている。

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2011年12月 5日 (月)

オフライン技術指導

オフライン技術指導は可能だ。そして双方が考える時間が持てるから効率のよい指導が出来る。

アナログエンジニアも遠隔地とオフラインコンサルトの成功例をもっている。

通信技術が発達した現在、写真も文書もデーターも皆メールでやれる。

オフライン技術指導は時間の節約になるとともに、言葉、距離、時差の制約を逃れて、非英語圏ともコンサルト可能であると考える。

オフラインコンサルティングを成功させるには、強い信頼関係を一度のリアルでの面談で構築できるプレゼンテーションも必要だろう。

セキュリティの問題はそれなりの対策すればクリアできる。

真に技術力があれば、旧態依然の企業が多い日本を対象にする必然性は何もない。優秀なエンジニアは、自分を活用してくれる場を望む。その対象は日本にとどまらない。

そのような動きをしている東アジアの国もある。

オフライン・コンサルトの方式をとれば、ほとんど通訳なしで技術的会話が成立する。

私も、既に、英文の略歴書、機材リスト、技術の例など作成済である。

日本企業もそれなりの覚悟で、独立エンジニアを活用しなければ、大部分の日本の中小企業の明日は明るくないだろう。金をばらまけば、中小企業が活性化するなどの政策はっ無駄金だろう。

日本の中小企業政策は変わらなければならない。その経営者もまた技術の価値を認めて経営方針を変えるべきだろう。学術の世界も現在のその閉鎖性を打ち破らなければならない。

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2011年12月 4日 (日)

文体

です、ます調の技術書は柔らかい印象を与えるが冗長な文になりやすい。

アナログエンジニアは今、執筆中の本(来年春に出版確定)ではです、ます調の文章を使っている。句読点が少なく、接続詞も少ない。指し言葉もほとんどない文章だ。

漢字やカタカナを活用し、文章構成がしっかりしているなら、接続詞はほとんど必要がない。

今回の本は今までとは異なった文体で、読みやすい=校正が自分にとってもやりやすいし、読みやすい文体となった。

これまでの自著の集大成ともいえる形態に仕上がりつつある。執筆の山場は既に超えた。

図も大幅に変更している。

少しでも見やすい、統一のとれた図表を数多く新規作成し使っている。

本文は原稿ベースで230P弱だが、図は243、表は11それに加えてコラムも46ある。

本の名前は自分が決める訳ではないが、すでに決定している。このブログ名がサブタイトルンに入っている。

執筆当事者が心地よく読め、原稿段階で校正もし易い構成は、それなりの利点がある。

7冊目の自著、読者の期待に沿えるように、完成度を高めたいものだ。

波形図はSPICEを使って、理論に忠実な波形や、現実の特徴を少しだけ協調した図を作成し、複雑な手順で、原稿としている。アナログエンジニアの力作を、乞う、ご期待。

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2011年12月 3日 (土)

照準器の設定

Img_1255 写真はアナログエンジニアの照準器。×3のレンズ付き。

アーチェリーの競技ではベアボウを除いて、照準器の使用が許される。複合弓:コンパウンドボウではレンズ付き照準器も使用できる。

目から照準の位置までの距離をX[m],、競技距離をL[m]とし、的での着弾中心の誤差をΔ[mm]とする。

動かす方向は着弾中心方向である。これは誰もが知っている。

照準器を動かす量y[mm]は

y=(L/X)*Δ となる。

例えば競技距離L=70m、X=0.7mとすればΔ/100が動かすべき量である。

着弾が3時方向、7点と6点の境目であれば、Δ=(144÷20)*4[cm]≒290[mm]なので,

照準器を右に2.9mm動かせばよい。

同じ条件で6時方向に着弾するなら、照準器を2.9mm下げる。

簡単な幾何学の問題であるが、この計算を暗算でできれば一発で照準調整が可能である。

アナログエンジニアは体力の回復とともに、狙いが安定してきたので良い射の時の着弾位置で照準を調整している。

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2011年12月 2日 (金)

センサライト

アナログエンジニアの家には数個のセンサライトを設置してある。赤外線検知式で夕方以降はセンサの感知エリア内に動くものがあると自動的にかなり明るく点灯する。

しかも、わが家は雨戸を閉めない場所は格子が貼ってある。

窓は2重ガラス。

その他にも、ガラス破損検知器が付いている場所もある。

生垣主体で、近所からは一応中の様子が見える。

なぜ、こんなことをしているのか?

防犯対策で、侵入されてから最初の数分間を稼ぐためだ。明るく、近所から見られながら、多重防御してある家に入るリスクを増大させるためである。

警察の話では、侵入犯は侵入に数分間かかり、かつ、姿を見られる可能性が高ければ、入りにくくなるという。それを忠実に実行している。しかも、大抵家に人がいる。

最初の数分間、音と光と他人の目、それに加えて他の防御手段も備えている。

出来れば、このようなセンサだらけで人目に付き易い家を狙って欲しくない。

最初の数分間を相手に費やさせるための仕掛け、アナログエンジニアが教わった防犯対策である。

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2011年12月 1日 (木)

センサフル装備車

アナログエンジニアはアナログ回路だけではなく、センサそのものにも深くかかわってきた。仕事にも関連するので、現在乗っている車は、センサ類がフル装備車と言って良いほどついている、いや、付けている。

CCD:カメラは4個 フロントサイドビュー2、サイドビュー、リアビューがある。

フロントサイドビューカメラは、カタログ仕様をかなり満足していなかったので、魚眼レンズの純性品ではなく、特殊品が付いている。対応してくれなかったら、しかるべき官庁に連絡して戦うつもりだった。

超音波近接センサは前コーナーに2、後部に3付いている。速度が上がると、近接センサの信号はブロックされるようになっているが、購入直後は誤信号を出し、これも処置してもらった。

座席関係では、運転席が電動運転ポジション設定機能が付いている。降りる際には、後退しホームポジションになるから、インクリメント方式の位置センサが付いている筈。これはドアミラー角度も連動している。2人までセットできる。これは便利である。

電動ドアガラスはおそらくDCモーター電流の計測により、トルクリミットしているらしい。

エアバッグにはMEMS製の加速度センサが付いている。運転席、助手席、両サイドにあるので少なくとも4個が付いている。サイドは車体のつぶれ代が少ないので加速度センサには高速応答性が必要だ。万一に備えて、起動の度にある程度の機能試験はやっている模様。

エンジンルーム周りには、エアフローセンサ、吸気圧センサ、など、など。ひょっとしてジルコニア酸素濃度計も使っているかもしれない。

その他、外気温センサ(結構精度は出ている)や燃費も測っている。

特定はしないが、それらの複数のセンサに私は若干関係している。それで、センサフル装備車を実使用している。ディラーに言わせると特殊な仕様の車となっている。

もちろんHDナビ、ビックス、ビックスビーコンの通信手段も装備した。ハンズフリーで携帯も使える機能があるが設定が面倒なので今は使っていない。

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