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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2011年12月22日 (木)

アナログ屋の払底

_0178 昨日の下弦の月。新月はもう近い。月食以来撮影し続けたが自宅からはこれより高度の低い下弦の月はもう取れないのでUPは一段落。

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アナログを扱えるエンジニアが国際的に奪い合いになっている感がある。

アナログエンジニアも国際とくに東アジアとのコンタクトが増えている。自著の繁字体の訳書も出ている。

なぜ、アナログ屋は育ちにくいのか?

ひとつには、センサ、電源、精密アナログは本来一体のものである。

つぎに、アナログ屋は、あるレベルを超えないと仕事にならない。役に立たない。物事の本筋に近いところでの真剣勝負に近いのだ。

三番目に、日本国内ではアナログ屋は苦労の割に評価されないのが通例だ。高い技量をもつ退職アナログ屋は自己実現のために海外でもよいと考えているだろう。

このような状況の中で、国内で優秀なアナログエンジニアは育ちにくいのだ。しかし、それでも、国内の多くの企業ではアナログ屋の払底を嘆いている。もう、アナログを教えられる人は大学でも企業でも数少ない。

どこに行っても、その名を聞いた人ばかりに出会う。それが日本の現状なのだ。

何年か前、殺害されたC大学のT教授の周辺のグループも私はよく知っている。群馬県のグループも知っている。他のアナログ集団も複数知っている。

欧米とくに米国では昔から優秀なアナログ屋は尊敬と高待遇を得ていた。

いまのアナログICの優秀な回路はほとんどが米国企業のデザインである。ないと困るデバイスの高性能品はほとんどが米国に由来する。

この日本の現状で良いのか?その種は、その兆しは既に40年も前から始まっているのだ。アナログ技術は機器・装置の基本性能を支配する。管理職・経営者はアナログ技術の世界をもっと知るべきだが、理解ある、評価できる人は少ない。危機的状況である。

この日本のアナログクライシス打破の一助になればと、アナログエンジニアは再び筆を執った。その思いを次に記す。

来年の春に出版される私の本の前書きの最後には、やや小さめの字で・・・

「あらゆるアナログ技術の先駆者,エンジニア,学徒の幸せを祈って」 と書いてある。

欧米の書では普通だが、日本の本には少ない形態だ。

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随想」カテゴリの記事

コメント

アナログエンジニアさん、お早うございます。
仰る通りですね。現代のエレクトロニクス応用製品は、難しくなっているのも大きな要因かと思います。私が子供の頃には、道端にラジオなどが捨ててあって、それを集めて雑誌を参考に、ワイヤレスマイクや短波受信機などを作ったものです。(真空管です)この歳になっても、たまに、ラジカセなどを拾うことがありますが、表面実装のLSIなどが満載で、とても再利用できる状況ではないですね。子供たちの手の出せる世界ではありません。企業においても重要なアナログ回路は、新製品を出す場合でもあたらず触らずの、デドコピー。電子部品が廃品になると大騒ぎ。システムの理解が有って初めて回路が議論できると思うのですが、そのような大所高所での視点はどこかに、忘れたまま。エレクトロニクス応用製品の性能は、アナログ回路で決定付けられることを肝に銘じて欲しいと思います。

uA709さん おはようございます。
有難いコメントで勇気づけられます。今の電子機器はマイコン/デジタル化で中身が、多くの人にはブラックボックス化しています。
わたしは、そこには手は出せないけど、今でも壊れた家庭用電子機器やOA機器のモーターや特殊アクチュエーターを分解取り出しています。使うものもあります。中身の構造も確認しています。

もう10年以上も前だが、本屋さんに行ったら、ハード関係の本が少なくなり、ソフト関連が増えてきた。時代の流れはアナログどころかハードウエア軽視に行くのが如実にわかった。
アナログ回路は常に自然と対話しないといけない。絶対的に正しいのは自然である。高周波信号がこの線路をほとんど減衰せずに通ると理論的に考えても、実際の線路がそのようにならなければ人間は自然の前に敗北せざるを得ない。
一方、ソフトの世界は人間が神様になる。人間の考えたことが現実になる。ソフトは人間に万能感を与える。もちろん不具合はある。しかし、それはそのソフトを作った人間の限界でしかない。その意味でアナログが衰退しデジタルやソフトが隆盛を誇るのも無理からぬことだ。それらは人間が神様になれるのだから。

非国民さん おはようございます
確かに本屋さんでハード関係の本が少なくなりソフト関連が増えてきていますね。しかも、ハード関連の本の内容もレベルを下げてきています。
「アナログは自然が神様、ソフトは人間が神様」:とても、うまい表現ですね。いつか、この表現を私も使わせていただきたいと思います。

差し支えなければ本のタイトルと、大まかな内容を教えていただけないでしょうか。

7588さん おはようございます。
本の名前は「アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊」の予定です。最終原稿は既に出版社(日刊工業)に引き渡し済です。内容はタイトルそのものです。設計のための「これ1冊」です。5513

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