プッシュプルフライバックコンバータ
図は普段見かけることが少ないプッシュプルコンデンサ平滑回路。しかも、フライバック動作し、倍電圧まで行っている。整流回路はコッククロフト形でコンデンサ平滑まで行っている。
2005年(在職中)に許可を得て出した「実践アナログ回路設計・解析入門」の中の図である。
アナログエンジニアはこの回路に愛着がある。ひょっとしたら、発明になったかもしれない。
この回路では高い昇圧率が簡単に得られる。D1,D2の存在により、フォワード形プッシュプルで行われる回生コイルも側もスイッチングする経路がなくなり、励磁電力は2次側にしか放出できないので双方向に低インピーダンスで倍電圧回路を駆動できるのだ。
動作の理解・解析はかなり難度が高いが動作は安定であると考えている。
負荷が大きくは変動しない時には、いくつかの利点がある。PWM変調をかければ0出力も可能である。
また、一次側からの出力電圧制限もできる。
この回路の用途は読者の想像に任せるつもりだ。
フォワード形プッシュプル回路が存在するなら、フライバック形プッシュプル回路もあると考えて探索した。それで愛着のある一回路形式となっている。
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