DCモータ特性
整流子永久磁石界磁モータの特性は、率直にモータの原理を表現している。
アナログエンジニアは同種モータ2個とシャフトを接続するジョイントがあれば、この特性を自分の工作品を付加して定量的に取得できる。
同じ方法でパルスモータの特性も測定できる。
トルク-回転数のグラフと、トルク-電流のグラフが基本である。
無負荷定常状態でも電流が流れる。この時の電力と回転数から、無負荷時の摩擦トルクを知ることが出来る。模型用の安物のモータでは、出力に対してかなり大きい割合を占めるが、サーボ用のDCモータだと相対的に小さい。
DCモータは定常状態では、起動電流に比べ数分の1程度の小さな電流値になるような負荷トルクで運転される。しかし、起動時には、モータをロックした時の大きな電流が流れ、かつ、最大トルクを発生する。
起動トルクを長時間にわたって発生するような条件、たとえば、大きな慣性をもつ負荷を許容するとは限らない。
界磁の減磁を無視すれば、起動電流は印加電圧と電気子の等価抵抗で決まる。
電圧は回転数、電流は発生トルクに基本的に対応する。あとは、電気子の抵抗分で理想特性から外れていく。
他のDCモータも、同様の手段で特性を判り易く把握できる。その出発点が掲載図の特性グラフである。
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