情報の原発信者
アナログエンジニアは情報の発信者になりたい、情報の発信者であり続けたいと願う。
情報は自分で実際に見聞きし、自分が検証できたと考える根拠をもつ事柄について発信するように心がけている。
批判は容易であるかもしれない。しかし、その批判が風説に基づくものであれば私は無視する。そのような風説あるいは他人の発言のリピートは、時間をかけて自然淘汰されるだろう。
それでよいのだ。
批判合戦は何も生み出さない。私は生産的な行動をとりたいと願っている。
工学技術は、世に出て使って頂いてこそ意味があると考える。その基礎は多くの先人、先駆者達が構築してきたものである。
私の分野の一つであるアナログ回路技術はセンサを介して現実世界の情報を取り込み、アクチュエータを介して現実世界に働きかける。
いずれも物理現象と密接な関連を持つ。
したがって、アナログ回路の入力仕様や出力仕様を自分の手で決めるには、センサやアクチュエータを支配する物理現象まで把握する努力を惜しむべきでないと私は考えている。
技術には光と影の部分が必ずあると言えるだろう。
その技術の陰の部分を軽視すれば、さまざまな問題が生じるのは当然である。
素姓の悪い技術、それが開発段階であっても、光の部分は既存技術より輝き、陰の部分の厳しさの克服の目途が立たない技術だろう。
この視点をなくしては、有効な開発とはならない。
影が厳しければ、そのブレークスルーを求めるのも一つの大きな研究である。
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