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著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
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    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2012年1月27日 (金)

一期一会

出会う人、去っていく人、どの方もそれで良い。次はないかも知れない出会いを大事にしたいものだ。また、夫婦といえども、同じ日は巡ってこない。一瞬の時間を大切にすることは、実質的な時間を長く有効に使うことでもある。

技術的課題を確認できる機会も、また、そう多くはない。

アナログエンジニアは、多くの技術的課題を当事者として、また、第三者として、自分の公表した専門分野以外にも多くの工学を見てきた。

数少ない2度と出会わない実務としての工学は実に鮮烈である。

批判する前に、自分ならこうする、これはやらない。この技術はどこが勝負どころであるか見抜くことが出来れば、嘘と真を区分けできる。

自分の力で、自分の見た技術世界を第三者的に評価して、初めて、技術の光と影を見ることが出来る。

そのためには、系統的な勉強は不可欠だ。インターネットは便利だが、発信者の出したい情報しか入ってこない。影の部分はまず発信されない。

よい専門書との出会いも一期一会であろう。きちんと系統的に学び基礎力を養うには、書物=本で学ばなければ実現しない、体得できない。私は同種の専門書を一度に3冊買うことが多い。異なる立場から異なるレベルで書かれた本を同時に読む。

著者が身を削って伝える努力した本は貴重だが、次に出会えるとは限らない。そんな本との出会いも、また、一期一会である。

今を大切にしなければ、真に生きていることにはならない。今を充実させ、的確な判断をするには、本による系統的な学習が不可欠だろう。

刹那の答えを追い求めても、その答えは泡沫のように消えていく。

昨今の技術書を読まない風潮は、一期一会をものにする生き方との対極にある。

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随想」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いております。

私は年齢26の若手エンジニアです。
先生のブログを読んで、自分に足りない点など、いつも気づかされている感じがします。是非一度、お会いしたいものです。

私の会社ではメインは電源設計をやっており、アナログ主体ですが、私はアナログに限らずインバータの制御を目的としたFPGA、マイコン分野も担当することになり、アナログ、デジタル広範囲に渡って勉強を続けています。しかし、どの分野も浅くはないので、理解するにはそれ相応の時間がかかっています。

そんなとき、先生がおっしゃる通り、良い本との出会いが、理解度が増したり業務に直接役立つようなヒントを与えてくれるときがあります。まさに一期一会だと思います。

系統的な学習・・・私も大切だと思います。ネットでは断片的にしか調べられない情報が多いですが、本だとその分野を系統的にまとめているため、相互の関係が掴みやすく、またそれ相応の責任を持って記述していると思うので、信頼性も高いと思うのです。

私は先生の書籍を全て購入しています。学術書とは違い、設計実務において必要になる事柄に焦点を当てて記述している点が、非常に分かりやすく、また意欲も湧いてきます。(個人的に、実用とはかけ離れた理論的手法などは、あまり興味がない)

今春で出版される書籍、期待しています!

拳王さん、こんにちは。
メインのお仕事が電源設計ですか。難しい割になかなか評価してもらえない分野ですね。しかも、一歩間違うと重大なトラブルに巻き込まれてしまいます。
でもそれだけに、実力がつくアナログ回路の分野です。
実務レベルを目指すとなると、電源・整流回路はふつう解析的に解けないので、私の本では、なるべく後の方に記述しています。
愛読ありがとうございます。 著者

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