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2012年2月17日 (金)

アンチブレーキロックシステム ABS

アンチブレーキロックシステム:ABS。車のメーカーにより名称は異なるだろうが、急ブレーキを掛けたときに、タイヤと地面のすべりの滑りを検出して、最短距離で車を停止させる目的のブレーキ制御システムである。

静摩擦係数は一般に動摩擦係数より大きい。したがって、車が滑る直前の力でタイヤを回しながら制動を掛れば、タイヤが路面に対し滑っている状態よりも短い距離で停止できる可能性が高い。しかも、車の方向制御はその間も可能である。

アナログエンジニアの今の車はABS装着車である。6年間で一度だけABSが作動する急ブレーキをかけたことがある。ガ、ガ、ガと振動しながら綺麗に制動でき、余裕をを持って、急に飛び出した障害物の手前で停止できた。その間、操舵もできた。

これがABS装着車の威力だ。

それ以前は、非ABS装着車で40年運転していて、2回ほどフルブレーキを掛けたことがある。1回は操舵不能になり、車はスピンして、半回転以上回転し反対車線(右側)で停止した。素人ではABSと同様の効果を持つポンピングブレーキを掛ける技術はない。よくて、フルブレーキを掛けられるだけだ。

ABSシステムを動作させるには、車のタイヤの滑りを検出しなければならない。タイヤに直接センサを取り付けることは困難だから、ふつうは、対路面速度と、タイヤの駆動軸の回転数から求めた、タイヤの周速の差から測定するのだろう。

車は移動体であるから、対路面速度を非接触で測定することになる。路面に超音波か光線を照射して、その戻りの音波あるいは光のパターンから間接測定していると思われるが私はその計測システムの詳細に触れたことはない。

ふつうの運転をしていれば、ABSが年に何回も働くことはあり得ない。そして、いざというときには作動しなければ価値のない装置でもある。しかも、その間は保守・チェックされない機器である。高い信頼性は必要なシステムだ。

今日は積雪がある。ここ1週間くらいは場所により路面が凍結している場所がある筈だから、安全運転に徹しようと思う。

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