自分の見える世界
自分の見えている世界を知ることは、正確な判断には不可欠だ。「知らない事を知る」、それは誤った判断をしない、情報の正確性を自分で判断できることに役立つ。
そして、自分の知識の根拠を知っておくことは、冷静な判断ができる、報道の真偽と質、その嘘を見破ることが出来る。
今は、インターネットの時代、その気になれば、「少数派」に属する方たちの主張にも触れることが出来る。少数意見の中には、真実を突いた根拠ある正論も混ざっている。ただし、自分の検索の足跡は残るだろうが、今の私は気にしていない。
アナログエンジニアの技術的成功率や、予測の当たる確率は高い方だ。
その裏には、自分が判らないことに対して、判断を一旦保留して、チャンスがあれば自分で実際に確認する習慣があるからだ。未知のことに対して、保留問題にしておくことは慣れないとつらいかもしれない。私はそのシチュエーションは苦痛ではない。
「知らないことを、自分の則を知る」ことは、科学の基本であると思っている。
アナログエンジニアは情報を発信するとき、ふつう他人の情報の単なる転送にすることはない。自分流の根拠に基づいた選別をしている。
TVニュースや新聞の情報の解説の多くは、単なる報道用に、例えば、官公庁のプレスクラブで得た情報である。
最近の大きな出来事の報道での著名な方達の発言は、その分野での体質を物語るものが多い。なぜなら、著名になるには、その分野で認められる:すなわち、その分野での村世界に順応しなければ、「第一人者」として認められないからだ。
JCOの臨界事故のとき、私は、扱っている核燃料の量が異常に少ないと感じた。すぐに計算してみるとふつうの臨界量と桁が違っている。通常の燃料ではない。結果は、約30%の濃縮ウラン燃料であった。この燃料を使う原子炉は多分、日本では2箇所の筈だ。
科学解説者の多くは、まだまだ不勉強である。
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コメント
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アナログエンジニアさん、こんばんは。
2か所とは「ふげん」と「もんじゅ」だろうか。どちらも縁起がよくない。どちらも釈迦に関係しており、すなわちオシャカになる。いや、逆に絶対うまくいかないことを予期した日本のエリートが皮肉で命名したのかもしれない。そうだとしたら、たいしたもんだ。
投稿: 非国民 | 2012年2月24日 (金) 23時12分
非国民さん おはようございます。
「ふげん」は新型転換炉です。FBRの炉は大洗のあります。「お釈迦」になるとは、良く言った表現ですね。もんじゅは、知恵の仏さんで、知恵により、制御しにくいものを制御すると意味合いで名付けられたそうですが・・・。
投稿: 5513 | 2012年2月26日 (日) 05時38分