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    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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2012年3月 2日 (金)

アナログ電子回路教育

Img_0267 玄関先の鉢植えの花。連日低温だが、春の芽吹きは始まっている。

そして、学校では新学期が間もなく始まる。

電子回路教育は、今の多くの学生のレベルを考えると、説明が易しく、短期間で回路定数まで決めるために必要な情報まで伝えることのできるオペアンプから導入する方法も考えるべきかもしれない。

従来の半導体物理からダイオード・トランジスタへと進む教え方では、アナログ電子回路での挫折者が出やすい。

オペアンプから導入すれば、理想オペアンプでの説明の際に、オームの法則(抵抗に関する法則)や、キルヒホッフの法則も復習しながら説明できるのだ。とくにオームの法則の電流の向きと電圧の向きを強く意識させる必要がある。この理解なしに、キルヒホッフの法則は正しく使うことは困難である。

自著で済まないが、この目的に沿う本に仕立てたつもりの本である。

オペアンプ回路の説明では、仮想短絡を良く使うが、理想オペアンプの説明だけでは、回路定数を決める情報は含まれていない。

オペアンプ回路本は数多くある。しかし、オペアンンプの非理想的な特性を考慮して初めて回路定数の絶対値やオペアンプの選択に必要な情報を含む記述をする必要がある。

このため、「オペアンプ基礎回路再入門」、日刊工業新聞社刊を、私は記した。

最近では、電子回路でオペアンプから、あるいはオペアンプのみに絞って教える学校も存在する。

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コメント

アナログエンジアさん、お早うございます。
「電子回路教育は、今の多くの学生のレベルを考えると、説明が易しく、短期間で回路定数まで決めるために必要な情報まで伝えることのできるオペアンプから導入する方法も考えるべきかもしれない。」この件、全くその通りだと思います。学校では、設計に必要なことを殆んど教えません。あるいは、教える事が出来て無いと思います。トランジスタ回路の設計にしても、このブログで良く話題に出るように「hパラメータによる解析」ですから。車に乗るのが目的ですから、エンジンの原理は、とりあえず端折って、まずは、運転技術を身につける。オペアンプでとりあえず、設計が出来て、応用回路へすすんで、解析・設計技術レベルを向上するのが立ち上がりが、良いと思われます。

UA709さん、おはようございます。
現在のアナログ電子回路は教えることのできる教授者が非常に少なくなっています。しかも、実務を知らない先生が大学で教えることも多々あります。

優秀なアナログ屋さんはどこに行ってもその名を聞いたことがある方が、ほとんどです。

学校を変えるには、まず、大学が変わらなければなりません。意味のない研究も多くあります。

学術村、原子力村はかわらなければなりません。

少子化の今、子供の数に見合った大学定員にするべきでしょう。それが出来なければ、日本の未来は明るくないでしょう。

今、欧州、中近東、東アジアの情勢は、それぞれ異なる課題をかかえて不安定になっています。

東アジア地域のハングリー精神と謙虚さを日本が取り戻すことを祈ります。

私は、高校で「自動制御」を習いました。趣味でアマチュア無線などもやっていたので、この抽象概念は非常に良く理解できました。オペアンプ回路とも相性のよい概念です。当たり前ですね、オペアンプは、アナログ計算機のために生まれて、アナログ計算機は、自動制御のシミュレーションの実現のために有ったのですから。このような流れを、自然に学べた時代に育ったことは、とても幸せに思います。現代の若い人たちにも、何かそのようなストーリを提供できると良いのですが、、、。

UA709さん こんにちは。
高校で「自動制御」ですか。高校では特別な学校以外、教えない科目。
私は実物のアナログ計算機を使ったことがあります。もとは、大砲の弾の弾道計算をするため、第2次世界大戦末期に開発されたと聞いています。
われわれの世代は、物事がブラックボックス化していない時代、よき時代だったと私も思っています。

アナログエンジニアさん、こんにちは。ネット検索で見つけ、丁度同年代の私は記事を楽しく記事を拝見させて頂きました。わたしも高周波アナログ技術者として昨今のアナログ技術者需要の衰退に頭を痛めております。やはり物造りの基本はアナログですので若い世代に基本的なアナログ技術を伝えていくことこそ物造り日本の将来に必須と感じております。

RFD-Labさん おはようございます。
高周波の独立エンジニアの方で、アイラボともご関係がお有りですね。面識もあります。私はセンサ・精密アナログ回路が中心で、特殊電源も扱います。
電流で言えば、10fA~100A、電圧の方は1nV~50kV程度までの経験があります。詳しくは、事務所の概要を参照してください。
最近開かれていなようですが、アナエンの会にも参加したことがあります。いつかどこかでお会いすることがあるかもしれません。よろしく。

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