工業製品の使いこなし
私たちの周りには、種々の工業製品がある。そして、日々、その製品を使っている。
しかし、それらの製品の持つ、あるいは作り込まれた能力、性能をどこまで使っているかには疑問符がつく。
例えば、コンパクトデジカメ。デフォルト+ズーム機能以外はあまり使われていないのではないか。
アナログエンジニアは最近になって、コンパクトデジカメに作り込まれた機能の多くを使えるようになった。
超望遠撮影、スポットフォーカス、ISO感度の設定に伴うボケ味の出し方、EV値の露出補正、接写等々。
撮像素子が小さいので、暗い所でのフラッシュ禁止撮影や長時間露出は効かない位。
写真は、ISO感度を最低にセットしてのマクロ撮影。逆光。上手く背景がボケた。被写体は遅咲きのさざんかの花。
アナログエンジニアは、その機材の能力をできるだけ使いこなしたいと願う。
その裏には、設計者や生産技術者、部品メーカの汗と思いが込められている。特に、カメラ類は、自分が使ったとき、満足のいく使い勝手を織り込んでいるのが普通だ。
今や、工業製品は、現在の給料レベルに比べ、相対的に極めて安くなっている。
工業製品をとことん使いこなすには、その原理を理解したうえで自分の目的を達成しようとする知恵が必要だ。
最近になってようやく自分のもつ道具を少しは使いこなせるようになった。そして、極めて快適に使うこともできるようになった。
いい物が安く手に入る時代となった今、物を使いこなす知恵が大きな自分にとっての価値を生み出す。
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コメント
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最近の工業製品は機能のわりにとても安い。日本メーカはどうも安く作るのは苦手で、機能を高めて高い値段で販売したいという意思があるようだ。開発した技術者ですら、「この機能はいれたかな?」と思うくらいたくさんの機能が入っている。
非国民の場合、仕事ではいろいろな照明環境で撮影するためホワイトバランスの機能をよく使う。人間の眼も自動ホワイトバランスがあって、ある程度の補正が効く。しかし、人間のホワイトバランス機能は昨今のデジカメより数段上である。デジカメのホワイトバランス機能にはまだまだ改良の余地がある。
投稿: 非国民 | 2012年3月 5日 (月) 22時35分
わが家の2台のコンパクトデジカメにも、ホワイトバランス機能は付いてますが、フラッシュなし、ホワイトバランス使用の撮影経験はまだありません。Naランプなどでは眼は順応する感じですが、色調はどんな具合になるか、いつか試してみたいと思います。
投稿: 5513 | 2012年3月 6日 (火) 20時40分