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  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

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  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

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2012年4月 5日 (木)

アナログ回路の信頼性

Img_0311 アナログ回路の信頼性は一般にデジタル回路と規模が同程度なら、その信頼性は一桁以上低いものとされる。その理由は、デジタル回路に比べて故障/異常動作する条件が厳しいことも一要因である。自然界と対話する以上、故障判定基準の厳しさは避けられないだろう。

現在のデジタル回路では、半導体プロセスを開発する人、その特性を測定する人、ゲートレベルでの設計者、機能ブロックでの設計者、回路システムの設計者、そのシステムを動かすためのソフト設計者、営業など会社全体でひとつのチ-ムを構成していると言えよう。

この設計システムのおかげで、高い信頼性を構築していると言って過言ではないだろう。

デジタル回路:一般の設計者にとって、いまや「回路」技術といえる状況ではないだろうが、このシステムのおかげで安定した故障率を担保できる。

アナログエンジニアは、個別部品を用い自然界と対話する回路設計する。産業用、理化学機器用、自動車用、原子力用および各種電源回路を得意とする。

これらの回路は、自然界と対話するシステムが必須とするものばかりである。

アナログ回路においては、さまざまな故障モードがあるが、それらを熟知し設計にその故障モードを反映しているなら、回路が小規模であるが故に信頼性を大きく向上できる。

優秀なアナログ回路設計なくして、理化学機器をふくむ優秀な計測システムあり得ない。その理解なくして、優秀な研究もまたあり得ないだろう。

ゆえに私はアナログへの道を歩んだ。そして、その道をいまも歩いている。

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電子回路」カテゴリの記事

コメント

アナログエンジニアさん、こんにちは。
アナログ回路とデジタル回路と言う対比は、ディスクリート部品による設計とICを中心とした設計に似たところがあるような。ソフトウェアの世界になぞらえると、アセンブラで記述する事とBasic/Cなどの高級言語と呼ばれる言語で記述するのに近いかもしれませんね。私の職場でも、若い人たちは、デジタルは得意です。回路設計とマイコン,FGPAのコードまで一人で記述しています。所がいざ、100W程度のヒータをPWMで駆動しようとしたとき、マイコンからどうやって駆動すれば良いのか分からない。これが現状ですね。システムをアセンブラで記述する技量は殆んど現在では求められません。しかし、回路設計はそうは行きませんね。いざとなれば、ディスクリート部品で回路設計が出来る技量は、必要ですね。

uA709さん、こんにちは。
同感です。アナログ回路は個別部品で設計出来る技量がないとほとんどアクチュエータを動かせないないのが現状です。センサ絡みの回路ででは、極限の回路性能が必要とされるとともに、多くの物理、化学的現象に対する理解も必要とされます。アセンブラでプログラムを組んだことも、IBMカードでメインフレームをバッチで走らせたこともあります。

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