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著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
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    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

マイナースポーツ

2012年3月 7日 (水)

和弓と洋弓の違い

昨日、弓道の高段者の弓具を見せていただいた。当然ながら、相応の道具の筈。

まず、弓の長さ、180cm程度で長い。そして、洋弓のリムより幅は狭く軽い。弦を張らない状態では、的側に反っている。洋弓のリカーブボウと類似のカーブだ。リカーブタイプのボウは各地域で、大昔の狩猟用途の時代から使われているスタイルで、矢に比べて相対的にかなり重いリム部の運動量を、発射直後に極めて少ない状態にできる形状である。

和弓のリム部は、竹・木材・竹の3-4層のラミネート構造で、洋弓の場合は、カーボンファイバー層などを含む4-8層のラミネート構造で基本設計思想は同じだろう。

弦:動植物由来の材料ではない。合成繊維とのこと。色からするとアラミド繊維:多分ケブラーの感じ。洋弓の弦より一回り細い。矢を番える場所はやや白色の糸らしきものが巻いてあり、少し太くなっているが、ノッキングポイントの目印はない。

矢:洋弓の2倍以上の質量がある。アナログエンジニアの矢は17g。驚いたのは、矢の重心位置だ。進行方向に対して後方から約1/3の位置に重心がある。羽なしでは空力的安定性は保てない。それに伴って、羽は幅2cm以上、長さ20cm程度の大きい羽が軸対称位置についている。ポイントは形状が違う。的のバックストップが砂であることと関係しているらしい。軸の材料は竹だと思われる。漆と思われる表面処理がしてある。

弦を引く道具:上質の鹿皮製の手袋状の形状。弦を取りかける親指の部分の付け根近くに、かなり固いフック状の突起がある。射の瞬間に自然に弦が外れると言う。

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朝日新聞の3/3の記事によると、やってみたいスポーツの2.3.4位にシューテイングスポーツが入っている。サンプル数は多くないが、意外な結果だ。弓道・洋弓・ライフル射撃が入っていた。ちなみに、1位はなんと乗馬!

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和弓は基本的に形から入って形に終わる。洋弓は当てる事が総てで、工学的必然性にしたがい、極めて、合理的にできている。しかも、先端材料を使う時期も、用具スポーツの中では最も早い。

和弓の本物の弓と洋弓のコンパウンドボウは、弓としては対極にあるのかも知れない。

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2009年5月23日 (土)

スポーツ賠償責任保険

_2688 ←写真1 スポーツ賠償責任保険証書

アーチェリーは武器由来のスポーツで,競技用の弓は殺傷力は十分ある。ただし,組み立てに時間がかかる(10-15分)ことと,大きいので銃刀法の対象になっていない筈。

改造されていないおもちゃのエアガン(BB弾)の運動エネルギーは0.5Joule以下に規制されている。それでも,近距離で液体の入ったアルミ缶に穴を開けることができる。

アナログエンジニアの趣味はアーチェリー。私の使用する弓はコンパウンドボウで,発射した矢は,実測約50Joleの運動エネルギーを持つ。新しい畳1枚を貫通する程度である。木に刺さればまず一人では抜くことが出来ない。エアガンの100倍の威力である。

それだけに安全には気を使っている。基本マナーは,射線の前に立たない。射線の前に人影や危険を感じたら水平に引き戻すことである。

最近,全国アーチェリー協会の通達で,ほぼ水平方向に引き分けること,引き戻すときにも水平に引き戻す基準ができた。このようにすれば,万一誤射しても遠くに飛ぶことはない。斜め上に射てば,私の弓なら最悪,空気抵抗を考慮しても数100mは飛ぶはずである。

次に,自分の技量に応じた距離以下で射つことが大切である。県協会では各自の射って良い距離を示すバッジを,過去の記録に応じて配布している。なかなか評判が良い。

赤(10m),18m,30m,50m,70m,紫90mと虹の順に色分けされている。

_2689 ←写真2 距離別安全バッジ。数字は射って良い距離を示す。

その他,全ア連のグリーンバッジ,競技者としてのスターバッジがある。

私は,県立スポーツセンターの90mまで射てる射場がホームグラウンドであるが,その他,自宅で7mの近射や,ゴルフのように起伏のある森の中でのフィールドアーチェリーもする。県の主催する日曜日の練習会では保険がかかっているが,最近スポーツ賠償責任保険に加入した。¥2000/1年で最大1億円まで担保される。

過去に事例がないとは言え,確率的に0ではない。こんなリスクは個人では担保できない。約款の読んでも判らない場合があったので,保険屋さんに確認。私の場合には総てOKである。ただし,私の保険では指導中の事故は担保されないが,そちらは入会時に県でかけている保険が利く。

個人では確率は低くとも一度あれば背負えないリスクのために損害賠償保険が役に立つ。

物作りの設計にもリスク管理は必要である。どこかにリスクを最小化するための仕掛けを埋め込むのがプロの仕事であろう。そして,耐用年数に応じてその間は補修が効くようにするのも常識である。しかし,この常識が通用しない業界あるいはメーカーが少なからず存在することを最近,身を持って経験している。

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2006年4月30日 (日)

本日の練習会

明日は技術ネタを出します。今回はマイナースポーツ:アーチェリーの話。今日は日曜日の練習会。常設射場で仲間と射った。70mで直径122cm的(一番外側が1点、12cmが10点)で6射最高53点、最低28点、36射2回で241と217.もちょっとだな。250点までは。

アーチェリーには、グリーンバッジと呼ばれる30mで36射200点(80cm)的で記録会で200点出せもらえる仮免的なバッジ。その次には、男子なら90m、70m、50m、30m各36射で1000点のブロンズバッジ。競技者としての最低ランセンスみたいなものです。シングルラウンド1000点の内訳は90m200点、70m、50m250点、50m250点、30m300点が相場です。再開以来30mのベストは295点、後5点これが越えられない。70mでもベスト241点。もう少し、もう少し。

女性アーチャーも2人来ていました。両者とも私より腕が立つ。でも岡目八目でアドバイスできる場面もあったかな。私は、今日で3日合わせて360射。明日も天気がよく、風もなさそうなので射場にいこうかなー。

*しつこいようですが、明日は本来の科学ネタでやります。やります。乞うご期待でアクセスをお願いします。なにぶんアーチェリーネタで約3件のアクセスがあるとのうわさ。すいません。といいつつもタバコをすいながらブログしている家主です。

矢速

洋弓により射出される矢の速度は、競技用の弓を使うと男子リカーブボウ(RC)で60m/s前後、偏心カムを使った複合弓(CP)だと70m/s以上である。複合弓はあまり一般に知られていないのでプロフィールの写真に入れておいた。

私の弓はCPで37LBS、引き尺 26 1/2 インチ=67cmである。弾道から逆算すると矢速73m/s前後でていると推定している。(ポンド、インチ法ですみません。)

矢速の計算は、矢を番える位置と目の距離を不明としながら、実測できる目の位置と2つの距離での照準位置と競技距離から高校物理の放物線弾道計算を行い、連立方程式を解く方法で行っている。空気抵抗による減速は考慮していない。

私の場合、フォームが多少変化しても-15-16mm/20mくらい変化する。30-50mの照準位置変化が判っておれば、70mでその変化分だけ50mより照準期の位置を下げれば的には当たる程度の誤差で、かつ安全サイドの少し下に着弾する。

もう少し厳密な計算をすると、数mから90mの弾道計算ができる。矢は競技距離90mで的の上8m程度に向けて射出し、最高地上3-4mほどを飛翔する。さほど弓なりの弾道ではない。「弓なり」とは矢の弾道ではなくて弓自身の曲がり方を言うのだろうか。

2006年4月29日 (土)

体形

私は標準的骨格ではない。上腕に比べて2の腕が長い。その結果、同じ身長ならほとんどの人より、手を広げた長さは著しく長い。アーチェリーにとって有利ではない体形です。

身体的特徴によって、同じ競技でも個人個人で最適なフォームが異なる。場合によっては、アドバイスされたフォームが自分にとって不可能なフォームであることもある。個人の資質を考えないコーチングほど迷惑なことはない。その点、M氏とK氏のアドバイスは的をいつも得ている。K氏は30前後の新婚さんだが、いろいろ、条件付のアドバイスをくれる。

今日は50m、30mで170射した。明日も天気がよければ70mを射とうと思っている。

アーチェリーの70mの的は直径122cm、50mは80cm的。ふつうは50mの点数と同じかそれより高い点数が出る。*オリンピックは70mで競われる。一流選手にとっても加点法でもなく減点法でもない微妙な距離だ。

2006年4月23日 (日)

今日はアーチェリーの記録会

心配だった雨も降らず風も吹かず穏やかな天候だった。風はアーチェリーの大敵。横風が吹くと体がぶれて狙うのが難しい。風による矢の流れより厳しく影響する。

私は50m・30mの中・初心者クラスで各距離36射で50m237点、30m277点の計514点。まだまだ昔(24年前)のスコアまで到達していないが、今日は満足の一日。再開以来の一応自己ベストです。ちなみに本日のトップは90・70・50・30m各36射で1276点の人がいます。

本日のトップの人は30m353点平均9.8で、精度1mラジアンのシューティングをしていることになります。

2006年4月18日 (火)

洋弓の種類

洋弓には大きく分けて、リカーブボウ(RC)とコンパウンドボウ(CP)があります。自分の力で弓を引き構えて発射するスタイルは同じです。和弓と違い弓の体側に矢を番える点は同じですが、CPは複数の弦(3-5本)を使い、狙う状態では最大引き重量の1/3程度まで引き重量が下がります。カムを使用することによりフックの法則には従わず、引き始めは硬く途中で最も強くなり、フルドローでは軽く保持できます。リカーブボウは引けば引くほど硬くなり一番きつい状態で的を狙うことになります。

CPは光学照準器と照門に相当するピープサイトを利用でき、通常リリーサーと呼ばれる弦を開放する保持具を使用できます。オリンピックで行われるのはRCタイプの弓のみです。

競技距離は最長90mでインドアですと18mです。

30、50mでは直径80cmの的を10等分してその的中度合いを36射で競います。10点満点は半径4cmに着弾する精度です。オリンピック選手は7mでは指輪の中にほとんど100%着弾させるでしょう。

なお、アメリカでは日本ではあまり普及していないコンパウンドボウが狩猟用に多く使われています。

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