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著作

  • 共著:「次世代センサハンドブック」培風館(2008)、「マイクロセンサ工学」技術評論社(2009.8)
  • 連絡先
    私への講演、セミナー、技術指導などのご依頼はこちらまで↓ okayamaproあっとまーくyahoo.co.jp  あっとまーくは半角の@にしてください
  • 単独著
    アナログ電子回路設計入門 (1994.12)、コロナ社: 実践アナログ回路設計・解析入門 (2005.1)、日刊工業: オペアンプ基礎回路再入門 (2005.7)、日刊工業: ダイオード・トランジスタ回路入門 (2005.12)、日刊工業: スイッチングコンバータ回路入門 (2006.9)、日刊工業: これならわかるアナログ電子回路基礎技術 (2007.6)

専門とする事項

  • 電源を含む精密アナログ電子回路の設計・開発、およびその教育、技術指導。センサ・アクチュエータシステムの構築。電子機器の不良解析指導および再発防止指導。解析主導型設計の推進と回路シミュレータの実践的活用指導。技術的側面からのプロジェクト管理指導。

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新刊

  • 岡山 努: アナログ電子回路の基礎と入門!これ1冊

書籍

2012年4月17日 (火)

著作の意味

Img_0333 まだ咲いているクリスマスローズ。

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自分が自費出版で無い本を書くと言うことはとても個人にとって重い一大事業だろう。技術書の場合、アナログエンジニアは自分にとってその時々で判りやすい文体と素材で書く。

多くの場合、一番勉強になっているのは、執筆者当人である。また、そうあらるべきだと考える。単独著7冊、共著2冊の計9冊。

最近の本は「アナログエンジニア」によるアナログ電子回路の基礎と入門!これ一冊である。

ISBNコードが割り振られるとき、出版契約が結ばれる。そして、本のないようについて一切の無限責任を著者が負う。文字どうり無限責任である。校正の編集者側のミスであっても著者責任である。自費出版は自分の思いを勝手に綴れば良い。著作権は発生するが配布先が分かている場合が多いので、回収はたぶん効くだろうし、その必要も生じないだろう。

売れなければ、世に頒布する意味がない商品であって、ミスは許されない。結果的に間違えてもその結果責任は著作の範囲で著者が背負う。これが、市販本の技術書の世界であると思って書き続けてきた。

そのようにして見た著作の世界は深い。どこかの軽薄な政治家の言とは異なる。私は、1冊の本:同業者のインチキ引用を即座に見破れる程度の余裕を持って書いている。

図は回路図であっても非常に時間がかかる。そして、従来の本とは異なる解説手順で本を構成している。組織の内側に属している人間には書けない本でもある。

組織に縛り続けられた操り人形にはなりたくないと考える次第である。その人形がたとえ宰相であるとしてもだ。

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2012年4月16日 (月)

著作の文体

Img_0340 アナログエンジニアは書き物をするとき、普通は紛れのない文章を意識的に書く。

当然、紛らわしい、特に掛り受けが明瞭でない文章は一目でわかる。そうでなければ、紛らわしくない文章は書けないのだ。瞬時に意味が2つ3つに分枝する文が判る。話言葉においてもそうだ。たいていの人は正確で紛れのない言葉を話すことは少ない。

この点は録音してみればより一層明解になる。

曖昧な言葉を話す人は思考自体もぼんやりしている傾向も強い。曖昧な思考用言語を使っているから、自分自身で、そのことに気づくことは少なく自覚症状がないから始末が悪い。

長文においては論旨がまず明快であることも大切だ。無駄な接続詞が多く含まれる。論旨が明快なら、そんなに接続詞を多用する必要はない。

一冊の技術本は図も字数に換算すると、1ページ2000字、1冊で約50万字となる。長文を書くにつれ、文章力が浮き彫りにされる。その背景にある知恵も浮き彫りにされる。

私の場合には、ほぼ総てがオリジナル図表か許諾を得た図表であって、随所に簡単には崩れないように作ってある。写真は簡単に増やせるが図表はそうはいかない。

オリジナル図表の多い書籍は、良書の必要条件でもある。

技術書に余計な形容詞、副詞はいらない。これも私の信条である。

例えば「高い周波数」は強電分野では60Hzを超えたら高周波となる。通常のアナログ回路ならプリント基板で集中定数として扱える帯域までを指す。通信分野なら、GHz帯の下の方は「高周波」とは言わない。中間的に数10-100MHz帯域を扱う分野もある。

専門分野が違うと形容詞などの指す意味が違うのだ。逆に、形容詞の使い方一つを見てもその人の素養の幅までもが判る。違いが判らない人間は、研究者とは言えないだろう。しかし、専門バカが多数存在することも否定できないのが現実である。

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2012年3月22日 (木)

著作の意味

自分が技術書の著者になる、それは、伝えたい強い意思が必要である。アナログエンジニアは企業内高専で電子回路を教え始めたとき、実務で経験した手法と在来の本の手法の大きな違いに戸惑った。そして、アナログ電子回路「設計」に必要な視点のある本はほとんど洋書のみであった。

第一冊目の本「アナログ電子回路設計入門」、コロナ社(1994)は、hパラメータに触れつつ自分の設計手法を含め、在来の邦書とは異なる構成で教科書的な体裁で著した。

この本を著するに際しては、多数の恩人の力添えがあって出来上がったものである。

そして人には言えない位の時間を投入した。

本を書くに際しては、さまざまな方から博士の学位を取得することを勧められた。先に博士、もちろん論文博士である。幸い、回路を熟知している指導教授に巡り会えて、約1年で有馬朗人学長名で学位記を取得できた。短期間で論文をまとめることが出来たのは、技術士資格を取る際に、定められた題目を定められた字数で起承転結をつけて書く訓練が出来ていたからである。当時の技術士試験は、6hで約13000字を書く記述試験である。この時間制限と字数は、問題を見て5分で構成を考え、20分で一つの課題に対し答え、5分で誤記、誤字訂正するだけの時間しかない。やり直しは効かないので、論述試験でありながら、リアルタイムのコンサルティングと同じ状況になる。

150-250頁の1冊の技術書は、図表も文字数に換算すれば、15万~25万字程度になる。学位論文の字数より、ふつう、かなり多い。

プログラミングするように全体を構成し、読者に期待する素養から出発して、途切れることなくきちんと先に記載した内容を次の章で発展させていく。おそらく、本の読者の中で、一番勉強し、本を使っているのは著者本人だろう。また、そうでなければ、良い本にはならない。

既に、単独著7冊、ハンドブックの章主査1冊、共著1冊となった。

週末に書店に並ぶ筈の本は、これまでとは異なる文体で書いている。短文、接続詞が少なく、掛り受けが明瞭な形式で著した。

私にとって、「設計」を意識しない「工学」はあり得ないのである。それが物を創ることの意味である。

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アナログ回路やセンサを扱う立場とは、常に、大きな決断を最初に行い、次々と状況/結果を見ながら、決断を継続する立場だ。良い製品を創るためには、猪瀬直樹氏が著しているように、決断力が工学においても必要である。それは、組織に従属する人間には出来ない決断/判断でもある。

2012年2月16日 (木)

著者校正

昨日の夕方に、出版社から最終著者校正用のゲラが届いた。幸い、今日はフリーな時間が取れるので、まる一日、校正作業が出来るだろう。

本文は約240ページ。アナログ回路の単独著なので、一人作業での校正。この春、世に出る筈だ。

初校での修正箇所を昨晩抜き取り方式でチェックしてみたが、意図する通りに訂正されている。指示した修正箇所にはチェックマークも付けられている。

頁Noは既に付いている。最終著者校正では、行の増減を伴う変更はできないが、その必要もないだろう。

奥付にはISBNコードも既に割り振られている。

技術書では、一番勉強する読者は著者自身でもある。アナログエンジニアは少なくとも自分がしっかりと流れに沿ってすぐ理解できることが、本の著作ではもっとも大切な事の一つだと思っている。

そして、プログラミングをするように、記述の流れを構成する。

図表込みで、20万字程度の情報量だ。

最後の著者校正、今度で9回目の作業。自分のミスし易い箇所、編集者の見落としやすい箇所、製版屋さんの間違いやす箇所はもう判っているので、後は著者校正らしく、参照箇所などの丁寧にチェックして行くだけだ。

最終著者校正が終われば、著作は自分の手を離れる。

今度の本は、自分も頻繁に使うことになるだろう。

本のカバーのデザインは当然、著者には知らされないが、こんなデザインはご勘弁をと言う程度は伝えてある。

さあ、最後の仕上げに取り掛かるぞ!!!

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2012年1月17日 (火)

著作権

アナログエンジニアは数多くの著作を行って来た。図表や写真も含めてオリジナルな部分が多く含まれる。その証に独創の部分を数多く埋め込んである。

当然、創作のした時点で著作権は発生している。このブログも含めて、著作である。

権利には当然義務も生じる。特に注意しているのは他人の著作権及び人格権を侵害しない義務の遵守である。

このように書くと非常に厳しい印象を与えるが、実際には他人の独創に対して敬意の念を持って対応することが重要である。著作権のすぐそばに人格権がある。したがって、他人を批判する時には、明確な根拠を示さずにやるべきではないだろう。不毛の争いと議論を招くだけだ。

単に引用元を示すだけでは不十分なこともある。

そして、引用する際には、その引用元の思想をしっかりと理解しておくことも大切だろう。引用元が間違っている場合も少なからずあるのだ。

集積回路の内部回路がデータシートに公表されていても、その回路定数まで記載したら引用許諾が必要だとの教えは今も守っている。

引用を肯定的に扱うことが出来なければ、無視すればよいのだ。引用しなければ良いのだ。

他人の権利を尊重する人は、当然、自分の権利を確保しているだろう。

不毛の水掛け論を回避し、前に進むには、その姿勢が欠かせないと私は考える。

積極的に公表したら、今の情報社会では決して撤回できない事実を考えるとき、著作権は情報発信者の無限責任と言ってよいのではないか。

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最近、電子回路の記事が少ない?別の情報発信方法を試していることもあるが、身辺で起きる身近な事柄にも触れたいので・・・

2011年11月23日 (水)

著作権管理

Planck 図はアナログエンジニアが著作権をもつPlanckの分布則のグラフ。

版権の問題があるので単位はカットし画質は落としてある。

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このグラフはエクセルも関数電卓でも計算できない。100桁をはるかに超える多倍長の演算が必要なため、多くの方は多分海外文献からだろうが無断転載している。

このグラフは計算温度点や計算範囲に特徴があり、私が見れば転載はすぐわかるように作成している。実際に使われた図である。しかも、元データは私が持っている。私しか持っていない。

アナログエンジニアの回路本などは、他人の著作権を侵害しないようにできるだけの注意を払っている。

IC内部の定数入りの回路図を無断で転載したら、これは不可である。広く出回っている汎用オペアンプなどでもそのメーカー特有の部分がある場合には、無難とは言えない。等価回路にミスがあるデーターシートもあった。こんなの真似したら大変なことになる。

通常は、メーカーに直接事情を話して許可を文書で残している。メーカーの技術者に望むデータを提供していただいたこともある。引用形態を明確にし許諾を願い出れば快く応じてくれることが多い。多謝。

著作権は書いた時点で発生する。しかも、著者の死後50年継続する権利である。同時に他人の著作権を侵さない義務も生じている。

私の著作物/解析データを無断でカタログに記載した時には、相手の取締役が謝罪に来たこともある。特殊な回路で技術的難度の高い解析例だった。

権利あるところには義務が生じる。著作権どこまでなら許すかは著作権者が決めることだ。

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2009年7月15日 (水)

書評 スポーツ科学

001 ←書籍名「競技志向と健康志向のスポーツ科学」宮下充正著、杏林書院(2009.2)B5版、136p

両者を同時に扱った本は珍しい。

アナログエンジニアは退職後、身体活動レベルが下がった時期がある。同時に、思考力・活動意欲が低下した時期でもある。この本の21pには、①退職せずに仕事を続ける群 ②退職し身体活動レベルが低い群 ③退職し身体活動レベルが低い群 の脳血流の退職後の年次推移のグラフが記載されている。

当然、③の群は明確に低下している。身体活動レベルが低いと知的健康の維持も難しい。これは自分の生活体験にも合致している。

現在の私は、基本的に健康志向のスポーツを行いつつ、競技志向でのアーチェリーを行っている。

コンパクトな本ながら、データーを参照しながら記載されている。科学書なので何をすればどうなるかが、正確な表現で簡潔に記述されており、用語解説は巻末にまとめて記載されている。

論文を読んでいる雰囲気も若干あるが、随所に著者の身体福祉論も織り込まれている。

運動をしようとする理系人間には特にお勧めの1冊。評価は★★★★★。

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2009年6月18日 (木)

本のカバーのゲラ

_2843 ←まだ,発売されていない本の表紙のゲラ。

何冊か書いているが,カバーのゲラを見せていただくのは初めてである。(色見本バー,トンボなどは割愛)

書名「マイクロセンサ工学」室編著,藍,石垣,石森,岡山共著,技術評論社(2009.7予),私は9章担当。

この本は,大学3-4年次以降の教科書としても使えるような技術書として出版予定である。(編集者の許諾済み)

アナログエンジニアは,9章以外では,序文,マイクロマシニング技術,光センサ,機械量センサ,流体センサ,温度センサの討論にも参加した。

いまや,センサは一人で書くには広すぎる領域となってしまっている。

家庭用や車載用,ゲーム用などに多種類のセンサが使われていることに一般の方は意識することは殆どない。

しかし,電気的出力を有するセンサ無しに,種々のシステムを組み利便性を実現するのは困難である。制御システムの中枢であるマイコンから見れば,人間の五感に相当する,場合によってはそれ以上のセンシング装置である。

センサもブラックボックスのレベルを下げれば,「センサシステム」であると私は認識している。

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本日,朝のアーチェリーの練習成績:50m(51,43,49,39,37,46)=265点,30m(53,51,50,53,55,52)=314 計579点 まだ,まだ不安定だが目標の550点は超えた。終わり頃,Sさんがやってきた。代休とのこと。

同一材質の私の羽根なし矢を2本試射,かなり左上側に着弾。私の矢の剛性は,37LBS,27’に調整してあるので,彼の矢の剛性が高すぎて羽根での修正量が大きそうである。その後,自営業のUさんが現れた。

このような記事を出すと,アナログエンジニアはいつも遊んでいるように見えるが,昼間遊んだ分夜に仕事すれば良いだけの話である。

2009年6月17日 (水)

職人さんの私家本

_2838_2 写真は職人さんの私家本3冊。

水戸在住の雅号:青二斎氏

ご本人から戴いた珍しいもの。

「古文書に見る貨幣の変遷」H8,

「続・古文書に見る貨幣の変遷」H10,

「泉幣類聚略解」H18 

各冊とも200p前後,A4より少し小さい版形。

江戸時代から明治にかけての,古文書の写本,貨幣を豊富に記載してある。当時の世相にも,文献を元に触れている。

例えば,日本の小判3枚がメキシコ銀12枚に両替し,日本でこの銀貨を両替すれば小判9枚に相当する。との記載がある。日本の歴史においても知る人は知っている話である。

これが本物の職人さんの趣味の世界だろうか,・・・凄い物である。当然,特定の分野に特化して,足で古文書や貨幣の実物をなど撮影している。年表も各種ついている。

アナログエンジニアとは,よく気が合う方で,この時期,この分野では日本での第一人者に近いのであろう。

   (本記事は青二斎氏の許可を得て掲載しています。)

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